僕たちの帰る場所2 (ページ27)

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変わっていく日常ページ27

fk side

ラウールがZuhauseに馴染むまでに、そう時間はかからなかった。
ただ1人の高校生だし、疎外感を感じることも多いんじゃないかと心配していたけれど、それは杞憂だったみたいだ。

fk「ラウBテーブルのオーダー頼む」
ru「はーい」

ru「あー翔太くんまたつまみ食いしてる」
nb「しーっ、内緒な！ほらこれあげるから」
dt「2人ともしょうがないな」

sk「熱っつ！」
ru「佐久間くん大丈夫？」

高校生にしてはどこか大人びている彼。
むしろ俺たちの方が騒がしくて、時々どっちが年下なんだかわからなくなることすらある。
かと思えば、最年少の特権をフルにかざして甘えてくることもあるから侮れない。

特に照は、持ち前の責任感の強さからかラウールに過保護気味で、彼が学校帰りに友達と遊ぶと聞いて
iw「大丈夫か、迎えに行こうか」
なんて言ったりしている。

そして、店のスタッフ以外にも、ラウールに見つかったやつがもう1人。

mg「あーもう、わかったから離れろ」

あのRen Meguroを困らせるとは、ラウールもなかなか怖いもの知らずだ。
一方のめめも、面倒くさそうに払い退けるフリをしながら、なんだかんだ構ってあげている様子。

ab「もう、またやってるの？
はいめめ、チョコパフェね、舘さまがソース盛り盛りにしてくれたよ」
mg「おーサンキュ」

ab「めめって意外と甘党だよね」
kj「ようそれで太らんな」
mg「こんな時間に唐揚げ食ってるお前に言われたくねぇ。な、阿部ちゃん」
ab「あは、確かにー」

そういえば最近、めめと阿部ちゃんの距離も急激に縮まっている。
色んなところで、俺たちの日常に変化があらわれているんだ。