僕たちの帰る場所2 (ページ25)

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sk side

案内しようとする俺に、突然問いかけた少年。
まだあどけなさの残る顔だけれど、どこかセクシーな魅力を湛えている。

「あ、はい、佐久間ですけど…」
??「あの、佐久間さん、僕にダンスを教えてもらえませんか！！」
俺が答えた途端、食い気味にそう言う彼。

「えっと…え、あなたは？」
状況が飲み込めない俺に、彼は畳み掛けるように言う。

??「僕ラウールって言います。最近この近くに引っ越して来た高校生です。だから、佐久間さんとは初めましてなんですけど」

ラウールくんって言うのか。名前からしてハーフだろうか。

「え…じゃあなんで俺のこと知ってるの？」
ru「この前、このお店のショーをたまたま見たんです。それで、佐久間さんのダンスにすごく惹かれて」
「そうだったのか。それはどうもありがとうだけど…」

ru「実は僕も、ダンサーを目指してるんです。
だから、佐久間さんのこと色々知りたくて、みなさんと同じ中学のダンス部出身の子がクラスにいたから沢山聞きました。
佐久間さんがその部の創設者だってことや、ショーの時言ってた学園祭のこと、皆さん方のこと、それから、佐久間さんがインストラクターから転身してこの店に来たことも」

fk「すげぇな、その情熱」
これには、横で聞いていたふっかも驚いている。

ru「それくらい、どうしても、佐久間さんに教えてほしいんです。お願いします」

これは予想だにしていなかった展開だ。どうしたものか…