僕たちの帰る場所2 (ページ3)

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kj side

この店は俺にとってもすごく大事な場所だ。
ふっかさんをはじめ、みんなと触れ合うと元気になれるし、輝いているみんなを写真に撮るのも楽しい。
だから、ここに連れてくるのは本当に大切な友達だけと決めていた。

それで思い当たったのがめめ。
今となっては超有名人だし、世間のイメージはクールなスーパーモデルだけれど、俺にとっては今でも仲良くじゃれ合える大切な友達なんだ。

「俺モスコミュール～」
mg「康二いつもそれだな」
「でもここはほんまに何でも美味いで。好きなん頼み」
mg「じゃあジンバックをひとつ。つまみはお任せで」
iw「かしこまりました」

めめに合わせて遅い時間に来たから、客は俺たちの他には常連の1組だけ。だから、照くんも飲み始めているし、他のみんなも入れ替わり立ち替わり来てくれる。

iw「佐久間と俺は小学校一緒なの」

mg 「え、阿部くん会計士とかめちゃくちゃ秀才じゃないっすか。俺勉強苦手だから尊敬する」

dt「滝沢さんって人が担当してくれて…」

nb「でさ、ふっかってばサプライズ失敗してやんの」
fk「言うなよそれー」

そして、最後の客が帰ると、閉店作業もそこそこにみんなで乾杯。

ab「照が俺たちをテーマにして作ったカクテル、ぜひ飲んでみて」
mg「へえ、ちなみに阿部くんのはどれっすか？」

sk「康二くんプレオープンにも来てくれて、そん時にね…」

めめはお酒に強いはずだけれど、照くんやみんなの話が面白いからか、いつも以上に飲んでいるようで、ふわふわと酔っぱらいはじめている。

mg「めめって呼んでください。そう呼ばれると、一番素の自分になれる気がするんで。敬語とかも俺苦手で…」
iw「了解。めめか、いいじゃん呼びやすくて」
「わーずるい！俺もタメで喋りたいー、呼び捨てにしてほしいー！」
fk「お前は元からなんちゃって敬語だろ。まあでもこの際、タメで行くか」
「っしゃー！」

俺の喜びように、みんな大笑い。
でも嬉しいものは仕方がない。

喋り疲れるほど喋って、いよいよお開きという時、めめが言った。

mg「めちゃくちゃ楽しかった。俺ここ通い詰めるかも」
ab「うっわ嬉しい。また遊びに来て」

よかった。めめもここのみんなのこと、好きになってくれたみたいだ。