僕たちの帰る場所2 (ページ18)

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輝きに込めた想いページ18

ab side

めめがバカでかい紙袋を持って店を訪れたのは、本番3日前の練習中のことだった。

nb「おー来たか。ありがとな」
mg「おう」

nb「みんな練習ちょっと中断して、衣装合わせ付き合って」
翔太がそう言って、自分も店の奥から紙袋や箱を運んでくる。

nb「てかお前どんだけ持ってきたの」
mg「ある分全部。特にアクセサリーは、実際つけてみて気に入ったの選んだ方がいいだろうし」
sk「それにしたってこの量、流石モデルだな…」

そこから数十分、俺たちは翔太とめめの着せ替え人形と化した。

nb「やっぱ阿部ちゃんはナポレオンで正解だな…照はブルゾンこれな」
mg「確かに似合うわ、流石長い付き合いだけあるっつーか」
nb「なめんなよ」

mg「これさ、翔太くんと佐久間くんアウター逆のがいいんじゃね？」
nb「マジ？佐久間ちょっとこれ着てみ？…あーマジだった」
sk「おおー雰囲気変わっていいな」

fk「おっ、俺ちょっとイケメンじゃね？」
nb「はいはいイケメンイケメン。あ、でもネクタイこっちの方がいいかも」

mg「スカーフ誰？舘さま？」
nb「正解。なんでわかんだよ」
mg「こんなん似合うの舘さまくらいしかいねぇ」

普段かっこいい2人がものすごくはしゃいでいるのが微笑ましい。
2人が並んでいると、まるで小さいお兄ちゃんと大きな弟みたいだ。

「ね、翔太楽しそうだね」
dt「ああ、こうなるともう止められない」

舘さまが呆れつつも優しい目を翔太に向ける。2人が兄弟なら舘さまはパパだな、なんて思ったのは秘密だ。