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蘭が私の座る椅子の後ろから背もたれに肘をついて頭の上に顎を乗せる。
落ち着いて！！刺激しないで！！
などと言う教師陣。
その時、ガチャと奥の扉が開いた。
扉の上には��校長室"の文字。
シン。と鎮まりかえる職員室。
「君たちが灰谷Aさんと、蘭君、竜胆君だね」
「誰だおっさん」
竜胆が一歩前に出る。
「この学校の校長だ」
さぁ、こちらへ入りなさい。そうにっこりと笑って言う。
1番に動いたのは蘭だ。
新しい獲物を見つけた。とでも言いたげな顔をしている。
蘭に続いて竜胆、私と部屋へ入る。
部屋の中には、いかにも高級そうな焦げ茶色のソファが２つと、木製の天板がガラスになったテーブルが中央に置かれていた。
その奥に校長のデスクと、座り心地の良さそうな黒いチェア。
「さぁ、座りなさい」
そう言った校長は奥に消えて行く。
目だけでそれを追ってソファに座った。
その左右に蘭と竜胆。
蘭は鼻歌を歌いながら脚をぷらぷらしている。
竜胆はドアの向こうを気にしているようだ。
いくつかの気配がある。きっと教師陣達が聞き耳を立てているのだろう。
少しでも物音がすれば突入してきそうだな。
「待たせたね
普段生徒は来ないから昆布茶しかないが許してくれ」
昆布茶？と3人でそれぞれの前に置かれた湯呑みを覗き込む。
ふわっと出汁の香りが湯気に乗って香った。
あ、好きかも。
「で、なんで俺ら呼んだの」
「君たちのことを知りたくてね」
蘭が挑発的に聞が校長はにっこりとそう返した。
「知りたいも何もよく知ってんだろ」
「人伝いに聞いた噂程度の話ならね」
「大して変わらねぇよ
ほとんど毎日喧嘩して、人殴って、返り血浴びて」
「それは君たちの一部だ
そのほかの部分に興味があるのだよ」
「あ？」
始終にこにこと笑い、挑発や殺気を受け流す校長の態度に蘭もイライラを募らせた。
普段自分達を見れば関わらないように目を逸らしたり、遠くから怪訝な目を向ける奴が大半だ。
人と目が合うなんて、お互い殺気を含んだ状態で睨み合う喧嘩相手くらいだし。ましてや知りたいなどと言う大人は1人もいなかった。
読めない。ただそれだけ。それだけなのだがなぜか変な緊張感がある。
「なんでもいい、昨日食べた夕飯でも、好きな花、好きな食べ物、好きな動物」
そうだ、ひとつずつ聞いていこう。そう言った校長はデスクからノートを取り出した。
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わかな(プロフ) - こんばんわ。主様の小説が大好きで見るのは3度目です😂これからまた1から見ます👀夢主ちゃんの感じも主様が作るストーリーも素敵でどタイプです。まだまだ続いて欲しいと思っています。これからも何度でも楽しみに読みますねᵔᢦᵔ (4月3日 0時) (
レス) @page1 id: 4fe231f56f (このIDを非表示/違反報告)
まぅ - 玉兎さん» そうなんですね…そういう方が少なくなってくれると嬉しいです…。。 (9月8日 9時) (レス) id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - まぅさん» コメントありがとうございます！プリ小説は使ったことがないですが、他の方からもそのような話をお伺いしたことはあります💦発見された読者の方も私もあまり気分の良いものではありませんが、気に留めてくださりありがとうございます☺️ (8月31日 11時) (レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
まぅ - コメント失礼します。こんな素敵な作品に出会えて感激です！私はプリ小説の方で活動をしているのですが、玉兎さんの作品と似通っているものがありました。プリ小説の方でも活動されていますか？ (8月26日 10時) (レス) id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - とぅにさん» コメントありがとうございます✨ そう言っていただけて心底嬉しいです🥰 こちらこそ最後まで読んでくださりありがとうございました！どうぞこれからもよろしくお願いします☺️ (8月9日 19時) (レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年3月29日 20時
