・【五条side】 ページ8
西折さんが僕の任務先で倒れた。
無茶な呪霊の接近というなんとも馬鹿げた原因が基だった。
1級相手の呪霊相手に、対準2級呪術師の彼女が何故必要以上に接近したのかは不明。
「悟...Aの事お願いします」
彼女は偶に話していた娘の名前を言った。
少し話題になった、術式を持つ娘の名を。
西折さんを抱き抱えると、背中に付いた彼女の血がべっとり僕の手に付いた。
紛れもない致命傷。
彼女は今昏睡状態に陥り、かかりつけの病院で寝ていた。
その姿を確認して調べた電話番号を、携帯に打ち込んだ。
暫くして出てきた西折さんの娘。
不安そうな声で電話に応じてくれた。
要件を伝えて電話を切った。
Aは6歳の時に術式が刻まれていたことを発覚。
当の本人は隠してるつもりだが、窓がAが術式を用いて呪霊を祓う所を目撃しているので、こちらとしては確認済み。
僕を通して西折さんに伝えたらめちゃくちゃに嫌な表情をされたっけ。
それでも本人は術式を所持している事を隠しているつもりだったので、西折さんには内密にさせておいた。
その間にAの術式の事を調べたりして上層部に報告したりして僕めっちゃ動いたからね??
上層部の意見は全員一致の「中学卒業と共に彼女を保護する」との事だった。
しかもAの術式は折形操術という何千年振りとかいう術式の可能性が高い。
う〜ん、面倒なことになったねぇ。
夕方になって、Aの通う小学校に向かう。
ガキンチョに囲まれたりしたけど、それでもAを見つけることができた。
だってあいつ呪力あるんだもん。
_コイツは出世するねぇ。
あらぬ思考をしながら僕は彼女の腕を掴んだ。
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作者名:ふぅあ | 作成日時:2023年2月21日 21時