*†*・*†赤鼻トナカイと最低サンタ【Jun&Sho】†*・*†* (ページ16)

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時刻はもうすぐ20時になります。

僕は目を丸くしていました。

あの、翔くんが。ちゃんと目を覚ましてお風呂に入っているのです。

これは出かける支度をしているのではないでしょうか。

僕がプレゼントをあげるまでもなく、本当はやる気があったのかもしれません。

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そうですよ、なんてったってサンタクロース。

翔くんはいざというときは決める男なんです。

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翔「～♪」

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機嫌が良さそうなハミング。お風呂上がりの翔くんはタオルでガシガシと髪の毛を拭いています。

僕はそんな翔くんに近付いて、飲み物を渡しました。

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翔「サンキュ」

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翔くんが、僕に。お礼を言いました。

聞きました！？

あの、翔くんが！サンキュって！！

優しそうに目を細めて言ったんですよ！！

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潤「水分補給は大切だからね～」

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僕は、とても嬉しかったんです。

でも照れくさくてわざと素っ気ない態度を取ってしまいました。

罪なトナカイです。

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潤(そうだ！のど飴あげよう！！)

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僕はいったん翔くんから離れて、‘宝箱’からこっそりとのど飴を取り出しました。

後ろ手に隠しながら、そっと翔くんのほうへ戻ります。

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潤「翔くん、あのね…」

翔「……ぶっ…」

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突然、翔くんが飲み物を吹き出しました。

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翔「お前、これ、水じゃん！」

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