中間じゅんぺろ (ページ19)

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「あれ？髪型変わってへん？」

いつも通り一緒にランチしようと、学校のカフェで待ち合わせた昼休み。

朝まで普通に下ろしてあった髪がいつの間にかアレンジされてる。

結んである分、いつもはあまり見えない首筋や輪郭がはっきり見えたり。

少し結び残された横の方の髪が色っぽかったり。

とりあえず、いつもと違うAにいつも以上にドキドキさせられている中間です。

『うん！かみかみがやってくれたの～！！』

こんなに可愛いのに、やっぱり中身は超不思議。

不思議なんて可愛いもんやない。奇妙。不可解。

…そういう所が好きやねんけど。

「ほんまにもう、、なんやその呼び方…」

『え～？神山だからかみかみじゃん！』

「かみかみさんも気の毒な…」

かみかみさん、Aをこんなに可愛くしてくれてありがとう！

まぁ可愛いのはいつもやねんけどな！！

そんなことを考えてる俺とは裏腹、なんか浮かない顔のA。

『…第二言語やだなぁ、、』

「まーた始まった、いつもそれやん」

『淳太と一緒だったらもっと頑張れた！』

A曰く、クラスは当たりだけど先生がハズレなの！とのこと。

毎週テストがあったり、課題がやたら多かったり、、

しかも席が決められているらしく、番号順で一番前になったらしい。

そのせいで俺は毎日のように愚痴聞かされる。

って、問題はそこやない。

別に好きな人の愚痴ぐらい24時間ぶっ通しでも聞いてられるからええねん。

一番の問題は、誘った時に

ごめん！課題終わらないからパス…

って言われるようになったこと！！！！！

そりゃ人それぞれ事情あるのはもちろんわかってるけど、

いつどんな時でも断られたことなかったし

私の中では淳太が最優先事項だから！

ってずっと言われてたから、なかなかのダメージ。

「そういえばこの後第二言語やけどこんなんしてて大丈夫やったん？」

自分から誘ったけど急に心配になって聞いてみたら、

『今日は大丈夫！はまはまと昨日終わらせたから！』

淳太とランチ行く前提で！って。

くそ、こんな時までドキドキさせやがって。

「カミカミの次はハマハマかい…」

「…センス無、だっさ、、、」

こう言って緩む口元を誤魔化すので精一杯。