第７話 ページ7
◇
突然聞こえてきた声に思わず叫び声を上げて体に力が入ってしまった。
その為腰に響いてしまいまた痛みが襲ってくる。
「腰、大丈夫ですか？」
『大丈夫な訳ないでしょ！？動けないぐらい痛いんだから！って言うかその顔、心配してないでしょ！少しぐらい申し訳ない顔しなさいよ！』
「これは驚きました、あれ程反抗出来ないようにしっかりと身体へ叩き込んだ筈なんですが…、まだまだ足りなかった様ですね」
『ほんと最低ッ！！あんたなんか��子さんにボコボコにされてぐちゃぐちゃにされろッ！！』
この男の辞書に反省と云う二文字は無いのだろうか
いや、無いな。反省している人間は愉快な笑みでニコニコしない。
「Aさん、まだ私と別れたいですか？」
『別れたいどころか顔も見たくないし声も聞きたくない』
「なら、其のようにしてあげます」
『は？』
すると懐から小さいサイズの折り畳み式ナイフを取り出し私の耳に宛がった
『なっ…』
「貴女の耳を切り落とし眼玉を抉り取れば、私の声を聞かずに済みますし視界に入る事もない。＿＿＿名案でしょう？」
ｿﾞｸｯ
『っ！？』
その言葉は、決して冗談でも脅しでもない。この男はやると言ったら本当に有言実行するタイプの人間だと、出会って1年半も経っているからこそ嘘か本当かの区別はつく
これは本当に実行する…
拙い。このままだと本当に────
『ぅ、嘘だからっ…やめて、』
「其れが人に許しを乞う態度ですか？」
『っ…』
なんで、如何して私が謝らないといけないの？
何も悪い事していないのに
＿＿＿でも、謝らないと……
『御免なさい、私が悪かった…です。許して下さい、っ』
嗚呼、こんなにも屈辱的な思いは初めてかもしれない。
「いいでしょう、今回だけは見逃して差し上げます。しかし次はありませんよ」
どうやら謝罪は成功したらしい。
折り畳みナイフを懐に戻して再び向き直った彼、
『手錠、外して欲しいんだけど』
「それは出来ません」
『なんで』
「貴女、私と別れる事をまだ諦めていませんね？」
『……』
うん、絶対別れてやると、神様と心に誓った。こんなヤンデレサイコパスとは付き合ってられない
「貴女が心から別れたくないと想い、自分の愚行を反省し詫びるまでその手錠は外しません」
『絶対別れてやるッッ！！！！』
こうして地獄の監 禁生活が幕を開けた＿＿＿＿＿。
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推しの命は私の命 - …え。表現の仕方凄過ぎません？あの、なんかですね、その時の風景や音声が凄く伝わってくるというか。それに話の構成もしっかり考えられてて、気持ちが伝わってくる、良い作品だと思いました。 (8月30日 1時) (
レス) @page9 id: 0046fb2d1c (このIDを非表示/違反報告)
箱 - 素敵な作品ありがとうございます (6月18日 20時) (レス) @page9 id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - ちょくちょく更新してほしいです (6月8日 7時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - ちょくちょく更新してほしいです (6月4日 12時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 更新してほしいです (5月25日 13時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つゆこ | 作成日時：2023年3月23日 16時
