素直じゃない (ページ23)

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「A！！」
絢の声で目が覚めた

「よかった……………」

ここは……保健室か
白い空間の中に私と絢と保健医の先生がいる

「…あんたばかだよ」
絢が珍しく怒りっぽくなっているのに気がついた

「え？」

「授業にはいないし倒れるし何してるの！」

…あ、やっぱり私あれから倒れたんだ…
でもそれからの記憶が無いってことは…気を失って………？

「ご、ごめんなさい」

「ねぇAなんでそんなことしてたの？」
「この時期にずっと外にいたら熱中症にもなることくらい小学生でも分かってる事だよ？」

「ごめんなさい……………」

震えながら謝る私を見かねて

「ま、無事だったからよかったけど」
「ほんと気付けてね」

心配ながらも優しく笑いかける絢

｢絢、ごめんね｣

「もーいいから」

「…あのさ……彰人さんが連れてきてくれたらしいよ」

少し言いにくそうに切り出した

「え？私を？」
「うん」

「まあ気まづいだろうけどこれはお礼しなきゃよね………」

私の心の中を見透かしたかのように言われた

出来れば私はもう彰人とは関わりたくないし
もちろん顔も会わせたくない

「そ、そうだね…助けて貰ったのなら」

｢でも無理しないで｣
「なにかあったらいつでも私に頼ってね…」

「うん、絢ありがとう」

いつも私は助けられてばかりだな
見ず知らずの公大さんに助けられて
絢にも

そして、彰人にも…か…

私迷惑しかかけてない
なんで生きてるんだろ………