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「Aちゃんもう学校行ける？」
ドアの向こうから聞こえる優しい声
「あっはい大丈夫です今行きます」
「服も妹より似合ってるわ」
「あと俺の化粧も女の人がしたら凄い綺麗になるんやなあ」
私の姿を上下交互に見て感想を言ってきた
「妹さんに失礼です…」
なんだか恥ずかしくなっていつもの声の半分の声量でしか話せなかった
「じゃ行こか」
公大さんは大学までバイクで通っているみたいで私を後ろに乗せて大学まで連れて行ってくれた。
なんか 安心するなあ
公大さんの背中を見ながらちょっと思った
「着いたで」
「それとこれ良かったら食べて」
差し出されたのはカフェラテと手づくりのおにぎりが2個
「俺、朝はコーヒー飲むんやけど女の子やったらカフェラテの方がええかなあって思って牛乳で割ったのと、適当に握ったやつ」
「朝ごはん」
｢え、あのいいんですか？こんな…｣
「うん 朝ごはん食べへんかったらやっぱ授業も頭に入らんしな」
「ほな またね」
手を振り公大さんは私の元を去った
また……ちゃんと話せたらいいな…
赤い後ろ姿を見ながら
"また"を期待していた
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作者名：アイコ | 作成日時：2019年7月25日 23時
