今日:1 hit、昨日:20 hit、合計:4,837 hit
小｜中｜大
13 ページ13
赤い…髪…………………
｢びっくりした…？｣
ちょっと竦めながら聞いてくる
｢いいえ、そういうのじゃなくて｣
｢ん？｣
｢なんか今日学祭で見たバンドの人もこんな感じだったなあって思って｣
｢多分それ俺 ｣
｢え？｣
驚きでよくわからない声が出た
｢こっちきて｣
と手招きされて部屋の奥へ行くと
パソコンと楽器、スピーカーなどの機材があった
｢あとこれ今日着てた衣装｣
｢うわ……すごい……本物……………｣
｢多分メイクとかセットしてたし今の俺見てもわからんよな｣
と笑う
｢いや…メイクの時は綺麗だなあと思ったんですけど今はかっこいいなって思います｣
｢え…｣
ちょっと驚いた顔をして私を見つめていた
｢あ、個人的な話です｣
｢あ、ありがと…｣
｢曲とかどう思ったか聞いてもいい？｣
｢私本当に音楽はピアノを少し習ってたくらいでど素人なんですけど、ヴィジュアル系って知らなかったんですが、綺麗で切なくてでもどこかぶっ飛ばしたような新鮮な感じでした｣
｢あ、ごめんなさい語彙がなくて｣
｢そんな真剣に聞いてくれてたんやな｣
｢ありがとうございます｣
｢…嬉しいわ｣
居酒屋で見た笑顔とは違うどこか
心で笑ってる笑顔を見た気がした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アイコ | 作成日時：2019年7月25日 23時
