ねえ、ジュノン。

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ジュノンの事が好きだと気づいてからの日常は、驚く程変わったように感じた。



ジュノンの行動、ジュノンから出る言葉、オーラ。全てにときめいてしまう。





今まで恋をした事は勿論あるが、年上の人に恋をするのは初めてだった。



だからこそ、自分の無力さ、子供っぽさに落ち込む事も沢山ある。







「ねーえ、名前」



「ん？」



「天気良いから外出ない？」



「え、」



「もちろんガッツリ外には出ねえよ。…俺この家に秘密基地みつけちゃったんだよね！」



「何それ！行きたい」



「ふふ、こっち」







いたずらっぽく笑う舜斗に自然に手を引かれた。



秘密基地とか可愛いなあ。




いくら極道とは言えど、それを除けばまだ18歳の男の子なんだなって、少し安心する。



そして同い年である事も加えて、舜斗は私の中で本当に本当に大好きで大切な存在になっていた。







「ここなんだけど…どう？」



「うわあ……すご！やばーい！」



「でしょ？！もう長いこと居るのに全然気付かなくて。俺も最近見つけてさ」



「ジュノンもレオも知らない感じ？」



「多分、ねっ」







1週間前、舜斗の部屋から外に繋がる通路を見つけたらしい。塀に囲まれながらも上が吹き抜けになっている為日当たりも風通しがいいのだそう。


地面は人工芝であろう。その中庭チックな空間は、私を落ち着かせた。







「えやばい！こうゆうのめっちゃ好きなの私」



「だと思った」







名前の事なら何でも知ってるから！と言わんばかりの舜斗のドヤ顔に思わず吹き出した。

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