ねえ、ジュノン。

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明らかに疲れている顔のジュノン。



だいぶ待たせたし、心配させたし申し訳ない。





…でもなんかこんな時でもかっこいいの、ずるい。








「どうですか？背中にある感じ」




「うん、なんか、また更に実感湧く」




「そうですか、そうですよね」




「心配させないように、少しでも自分の事は自分で守らないとなーって思った」




「はは…俺が過保護すぎるだけです」




「でもね、ジュノンのそういう所…なんも考えて無さそうでちゃんと考えてくれてる所、私好きなの」




「え…？」








…しまった。




話に流されてベラベラと話してしまったのがいけなかった。



私今、好きって言った？









「あ、好きって言うのはその、…リスペクトっていうか、家族としてっていうか、愛情？ていうか、」








なんで自分がこんなにテンパってるのかが分からない。




心臓がドクドクうるさい。




ジュノンの視線を痛いほど感じる。








「お嬢、そんなに早口にならなくても」




「え、…あーごめん、変なの私の方かも」




「…大丈夫です。今のでちゃんと伝わってますから」








時に見せる優しい笑顔を、私に向けてくれた瞬間に分かった。









「は、早く見せたい、皆にも」



「ふふ、もうすぐ着きますよ」













収まらない心臓。熱くなる身体。




そしてどうしようも無いくらいに胸が締め付けられるこの感じ。










マイペースで、結構負けず嫌いで、反応薄くて、クールで。



ちゃんと自分の考えを持ってて、実は誰よりも仲間思いで、笑顔が凄く優しくて、ほんとにすっごくカッコよくて、綺麗で。




セリナさんと同じ匂いがした時に、苦しくなった心も含めて、全部全部。









この短い期間で、私たちは一緒に居すぎたよね。








ねえ、ジュノン。




私多分、ジュノンの事好きになっちゃったよ。

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