ねえ、ジュノン。

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「ちっちゃかったから分からなかった。この世界に、お嬢に関われば、自分の命も危なくなるって事」




「…」





「刺青を入れた時さ、痛かった、重かったよ。でも誇らしかった」







舜斗はもういちど私を抱き締める。




サラサラの黒髪が頬を掠める。








「俺もお嬢を護れる男になれたんだって」








だからさ、と、腕を解き私の方を向く。









「護らせて下さい、全力で。」









舜斗は深く深く土下座をした。




舜斗のおかげで、やっと全てを飲み込めた気がする。








「…みんなが私を護ってくれたみたいに、私も自分の家を守り、たい」








舜斗がピクリ、と反応する。









「受け入れる。私の人生、全部」









ジュノンさん、は静かに微笑んだ。









「シュント、お嬢は本当に祖父の名前さんに似ている」





「ジュノンくん…」





「レオに伝えておいて。こっちは大丈夫だと」





「…うん、承知！」








舜斗は嬉しそうに頷くと足早に部屋を出ていった。








「お嬢、立てますか」





「あ、はい、」









私の手を取り、立ち上がらせてくれる。





ジュノンさん、は



私に跪いた。









「改めて。…苗字組若頭、池亀樹音と申します。」








この人が、若頭………









「お嬢、」








私の目はジュノンさん、の瞳に吸い込まれる。










「命をかけて、護ります。」

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