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「…っA!起きて!」
あったかな夢の中で、ふいにお母さんの声がした。
いつもの優しげなお母さんの声とはまったく違う、切羽詰まったような声だ。
あれ…。
「どうしたの?もうあさなの?」
まだぼんやりと霧でかすんだような頭を必死で起こそうとし、わたしが目をこすりながら聞くと、お母さんは目をぎゅっとつぶり、首を振った。
「…いい?A。今ね…侵略軍がこの王国に攻めてきたの。意味がわからないかもしれないけど、とにかく早く逃げないと、私たちは死んでしまうわ!」
あせった口調のお母さん。あわてて、泣きそうな顔だ。手も震えている。
────侵略軍って、なんだろう。
そんなことを、まだ、ハッキリとしない頭で考える。しんりゃくぐん…
そうこうしている内に、お母さんは、必要最低限の物をひっつかみ、私の手をぐいとひっぱって、外にとびだした。
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桜みさき(プロフ) - ミルさん» わあ!嬉しいです(´ω`)ありがとうございます!あ、イベント参加させてもらってありがとうございました! (2017年12月13日 15時) (レス) id: 94acc03127 (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - イベント参加ありがとうございました!読ませて頂きました!いきなりの急展開でハラハラドキドキさせて頂きました。これから先が楽しみです!頑張ってください! (2017年12月12日 19時) (レス) id: 6110e6e7df (このIDを非表示/違反報告)
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