44. ページ14
「…実はさ、俺、来月からニューヨークに行くことになって…まぁ、今日はそれを伝えたいのもあって来たんだけど。少なくとも3、4年は向こうにいることになるんだ。だから行く前に、なんとか口説き落として、なんなら連れて行きたかったけど…さすがに動くのが遅すぎたな(笑)
のんきに計画なんて立てないで、あのとき告白していたら違ったのかな…なんてね」
櫻井さんは私の後ろの方をチラッと見ると、フッと笑って「なんだ…」って聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言った。
「？」
後ろに何かあるのかと思って、振り返ろうとしたら「ちょっとごめんね？」と言うと私の腕をグイッと引っ張って、私を抱きしめた。
「え！ちょっ！離してくださ…」
突然のことに驚いてジタバタしてたら、耳元で「鈍感なAにプレゼントだよ…？スパイスのね(笑)」って、低音ボイスで囁かれてゾクッとした。
「な、なに言って…っ」
「ま、半分は“イヤガラセ”だけど？(笑)」
「は？え？どういうことで……きゃっ！」
櫻井さんが何を言ってるのか全然意味がわからなくて、頭に“？”がたくさん浮かんでたら、後ろから腕を掴まれてビクッとした。
「え？！智さん！？どうして…？」
「悪いけど、コイツ連れて帰るから。もう話済んでんだろ？」
「ええ、まぁ、一応？」
「…じゃあ、早く離せよ」
「あぁ！つい…(笑)」
そう言うと私を抱きしめていた腕がするりと優しく解かれた。
「ほら、行くぞ」
智さんが私の手を引いて、来た道を戻っていく。
「あ、あの、智さん…？」
「じゃあね、A」
「え、あ、はい！…すみません、失礼します」
智さんに手を引かれながら、櫻井さんの方に顔だけ向けて頭を下げた。その瞬間握られた手に力が入って、さっきよりもぐいっと引き寄せられた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 308人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゅな(プロフ) - 510kanaさん» やーん！かなちゃん一気読み？！翔さんの扱い酷くてごめんだよ(；´∀｀)キュンキュンしてくれてありがとう！続きどうなることか謎だけどがんばるね！ (2017年5月23日 0時) (
レス) id: 386dafb9f7 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - 一気に読んじゃった(*´▽｀*)智くんかっこよくてキュンキュン！櫻井さん(>_<)てちょっとなったけど、智くんが甘くてドキドキだよー！続きも楽しみにしてる(´V`)♪ (2017年5月22日 22時) (レス) id: b12cca8c48 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - さとちさん» さとちちゃん！読んでくれたのね！ありがとう(*´ω`*)いやはやお恥ずかしい。キュンキュンしてくれてありがとー！ (2017年5月21日 22時) (レス) id: a455ee75bf (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - ヒロ☆ミさん» シュシュっとってどんなよ（笑）ロミヒーも甘いの好きなのね（笑）セリフよかった？ただ言ってほしいこと言わせてるだけよ(；´∀｀) (2017年5月21日 22時) (レス) id: a455ee75bf (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - はるちゃんさん» なんとか更新できましたー！(；´∀｀)励みになりすぎましたか？！なんかすいません(^_^;)そういってもらえると私も励みになります(*´ω`*)次回は移行もあるので週末更新できないかもしれないですけど、がんばりまーす！ (2017年5月21日 22時) (レス) id: a455ee75bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じゅな | 作成日時：2017年3月6日 13時
