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A「こんなに
穏やかな日は久しぶりですね」

原田「ここ最近は色々とあったからな。
なあ、お前はこれからどうするんだ?
やっぱり綱道さんと戦うのか?」

A「……姉様の事を考えると、
綱道と戦う事は良くないとは思います。
ですが、綱道の狙いは雪村家ですから。
姉様を守るためには戦うしかないんですよね」

原田「お前も、辛いな…」




"も"?

誰と比較しているんだろう…?
姉様かな…?


綱道に襲われた日から、姉様の元気がない。

いくら養父と言っても、
数年は同じ屋根の下で暮らし、
仮にも父と慕っていた人だ。

そんな人を手に掛けなければいけないかもしれない。
きっと、綱道とは話し合いが出来ないから…。




A「いくら復讐を成し遂げる為とはいえ、
何の罪もない鬼や人に
まがい物を飲ませた事は許される事ではありません」

原田「……お前は変わらねえな。
変わらねえものがあるっつうのは、
やっぱりいいもんだよな」

A「変わらないもの、ですか…」




この時、京での斎藤さんの言葉が過った。


【変わらないものをこそ、信じている】




A「私の信念は何も変わりません。
進む道も、何も変わっていません」

原田「お前はそのままでいてくれよな。
千鶴もそうだけどよ、
俺たちもお前に元気を貰ってるからな」

A「私が?………特に何もしていませんが」

原田「お前はいるだけでいいんだよ。
そこにいて笑っててくれりゃ、それでいい」




【Aの笑顔が皆を救うんだからね】


脳裏で姉様の言葉が反響する。

笑っているだけでいいなんて、
なんて簡単なお仕事なんだろうか。

それだけでいいと言ってくれるなら、
それが必要だと言ってくれるなら。


それを絶やさないよう心がけよう。

****→←105:簪の約束



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 素敵だよ。涙が流れます (2020年5月24日 23時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年9月26日 17時

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