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一番頼りになる人が
いなくなってしまった。

もう、自分たちで考えるしかないんだ。




千鶴「何かあったら、
近藤さんを逃がして欲しいって」

藤堂「やっぱり、そうだよな!」

沖田「土方さんも、同じ事を言うなんてね」

A「これで決まりですね。
近藤さんを逃がす算段を付けましょう!」




やっと、私たちの行動が決まったと思った時だった。


ヴォンッ!




千鶴「な、何?!」

沖田「どっちが撃った?!」

A「私が見てきます!
皆さんは、ここで近藤さんの行動を見ていてください!」

藤堂「お前ひとりじゃ危ねえよ!俺も行く!」




二人で発砲音がした方へ、急いで向かった。

その場所へ辿り着くと、
一人の隊士さんが腰を抜かしたように座り込んでいた。

その前方からは敵軍が迫ってきている。




藤堂「何があった!?」

隊士「あいつが、撃ってしまったんです…」




こちらからの、発砲だって事…?!




A何をしているんですか!
何故、そのような事をしたんです!」

隊士「し、しかし!あちらが向かってきて…」

A「相手側が攻撃を仕掛けてきたんですか?!
違いますよね!」

藤堂「A、今はそんな事を言ってる場合じゃねえ!
とにかく、こいつらを引かせよう!」




戦いに慣れていないって、怖い事なんだ…。

目の前からは
刀を持った人たちが押し寄せてくる。

余計な事を考えてしまう頭を振って、
今は引かせる事を優先した。




A「皆さん!一度、陣へ戻ってください!
無駄な戦いは許しません!
さぁ、早く行きなさい!」

隊士「はい!」

藤堂「俺たちは敵を引き留めよう」

A「はい。行きましょう!」




私たち二人は、敵に向かって走る。

煌めく白刃。
物凄い速さで飛んでくる黒い弾。

それを全てねじ伏せていく。




藤堂「お前の銃、射程距離が長くねえか?」

A「匡ちゃんに頼んで改造してもらいましたから」

藤堂「怖い事をサラッと言ってくれるじゃん!」




私たちの勢いに押されたのか、
向かってきていた敵はだんだん撤退していく。

戦いを捨てた人たちを追う必要はない。

私たちは目線で言葉を交わし、
その場を引いた。


陣に向かって走っていると、
何人もの隊士の骸が転がっている。


何故、こうなってしまったのか…。

ごめんなさい…。
もっと目を光らせていれば、
こんな事にはならなかったのに…。

****→←103:撤退しましょう



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 素敵だよ。涙が流れます (2020年5月24日 23時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年9月26日 17時

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