＊＊＊＊ ページ41
不知「俺は駄目とは
言わねえよ。
Aにとっては
いい経験になると思ってる。
だがな、ここの奴らは戦いの中で生きてるんだ。
お前の事が心配なんだよ」
A「分かってる…。でも、
ここの人たちと約束したから。守りたい…」
ねえ、分かってよ。
私の気持ちも、覚悟も…。
風間「鬼は一度した約束は必ず果たす。
それが我ら鬼の掟だ。
それを務めようとする事は褒めてやる。
だが、Aの物分かりが良くなるまで
我らとて諦めるつもりは毛頭ない。
お前はここにいるべき存在ではない。
人間にとって我らは過ぎたものだ」
A「そんな事ない！私はここにいたいし、
新選組の人たちの力になって必ず守ってみせる！」
天霧「あなたが守るのは人ではありません。
東国の鬼たちです。
それを、忘れてはいませんか？」
A「忘れてなんてない。
全部が終わったら必ず戻るもん…」
天霧「子供のような我儘はやめなさい！」
この怒声はいつ聞いても慣れない…。
不知「まあまあ、
Aがそうしたいってんなら仕方ねえじゃん」
天霧「不知火、あなたは風間より甘すぎます。
だから私がいつも憎まれ役を担うんですよ。
分かってますか？」
不知「Aだって分かってるって言ってんだ。
今はそれを信じてやるしかねえだろってことだ」
匡ちゃんは私の頭を優しく撫でてくれる。
銃を撃ってる時の笑顔は怖いけれど、
こういう時の匡ちゃんはとても優しい
笑顔を向けてくれるから、
それに甘えてしまいそうになるんだ。
だけど、今はそれに甘えちゃ駄目だ。
ちゃんと自分の意思を伝えなきゃ…。
A「大丈夫。ちゃんと分かってるよ…」
風間「……仕方ない。
今は犬たちに預けておいてやる」
A「ちー君はまた！」
風間「Aは黙っていろ。
何かあれば我らはAたちを連れ戻す。
雪村家が滅んだ以上、女鬼は貴重な存在だからな。
本来ならAの姉だけでも
連れて行きたいぐらいだ。
お前たちにこいつらを守れるという
自信があるならやってみろ」
本当に口が悪い。
自分が認めない人に対しては、
絶対に名前で呼んだりしないんだ。
それでも引いてくれるちー君は、
やっぱり優しいんだよね…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - こちらこそです。 (2020年5月22日 17時) (
レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 何度も読んで頂きありがとうございます！これからもよろしくお願いします☆ (2020年5月22日 8時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - コメントお願いします。嬉しいです。何度も読んでます。 (2020年5月21日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こんにちは！レスが遅れてしまい、申し訳ありません。気に入っていただけたようで嬉しいです♪こちらは完結しておりますので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです！コメントありがとうございます☆ (2020年5月21日 21時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - はじめまして。素敵な作品です。気に入りました (2020年5月16日 21時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まほろ | 作成日時：2019年8月27日 9時
