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その日もいつも通り済ませて、部活に入っていない私は放課後すぐにゲーセンに向かった。
…あ、Ｇマートに寄ってから。
｢ありがとうございました〜｣
マカロン買っちゃった……
ウィーン…
ゲーセンの前には不良達が屯している。
少し怖いけれどその横を通り、中へと入る。
｢………………あっ｣
居た。
…いつものゲームの近くにあるソファに腰掛けて、なにか考えているようだった。
｢…あ、Aちゃん｣
名前、覚えててくれてる…！
｢こんにちは｣
｢こんにちは、今日は袋が多いね｣
Ｇマートの袋を見て、問いかける。
｢あ……マカロン買ったんです｣
スッ
｢お腹すいちゃって｣
｢…なるほど、可愛いね｣
すると、マカロンを見つめながら少し黙り込んでしまった。
｢……………ふむ｣
｢た、食べますか？｣
｢あ、ごめんそんなつもりじゃ｣
ハッとなり、あたふたする萌先生。
｢いいですよ、4個もあるんですし｣
｢…じゃあ1口｣
スッ
｢…美味い！初めて食べたよ｣
とてつもなく目をキラキラさせている。
｢本当ですか？私甘いもの大好きなんでめちゃめちゃ買っちゃいます｣
私の好きなものを好きになってくれて嬉しい。
｢いいね、これ…また買ってみようかな｣
スラスラ…
そう言いながら持っていたノートにメモをしている。
｢…あっごめんなさい仕事中でしたか！？｣
その内容が漫画のことだったのを今知った。
｢ああ全然！むしろ君を待ってたから…あ｣
待ってた…？
｢オホン、変な風に捉えないでね…今僕は魔法少女ものを描こうとしている、そしてその女の子は高校生｣
｢こ、高校生！｣
私と一緒だ。
｢僕は24歳成人男性、つまり高校生の女の子ではない！｣
｢し、知ってます…｣
こう、口に出されるとなんだか生々しいな？
｢しかし君は高校生の女の子…だから君を参考にしたかった！｣
ズドン！
な…一体何を…！？
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作者名：夢子(む〜こ) | 作成日時：2020年3月22日 23時
