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萌先生が部屋から出ていった。
すごいなあ〜こんなところで漫画描いてるんだ。
…ワガママ言いすぎたかな。
｢…あ、さっきの人達受付に言ってきたので対処されると思いますよ｣
｢わ…すいません。ありがとうございます｣
目金さん、優しいな。
｢…………彼女さん？ですか？｣
｢……え、私ですか！？｣
目がマジだ…。
｢や、違います違います！｣
かああ…
照れるところじゃないな…？
｢あ！そうなんですね。すみませんなんか｣
…そんなこと言われたら意識、しちゃう。
｢彼女さんに悪いですよ｣
｢や、大丈夫です大丈夫です！萌先生も僕と一緒で彼女いない歴＝年齢なんで居ませんよ｣
は、初耳…。
｢目金さん、うっかり自虐してません？｣
｢あ、ホントですね！聞かなかったことに！｣
口を塞ぐ。
彼女、居ないんだ……。
｢目金さんは普段、何を…？｣
｢……人には言えない仕事｣
き、気になる。
｢…まあ、秘密で｣
そこのパソコンが目金さんのなんだろうな。
ウィーン…
｢はい、どうぞ｣
萌先生が袋を持って帰ってきた。
｢あ、ありがとうございます｣
にこ
｢もうそろそろ行く？｣
｢そうですね、じゃあお暇します｣
流石に、長居しすぎたかな。
｢では｣
｢目金さん、ありがとうございました｣
荷物を持とうとするも萌先生が離してくれない。
…まさか、運んでくれるのかな。
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作者名：夢子(む〜こ) | 作成日時：2020年3月22日 23時
