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くそう、なんで僕のこと見てるんだよお前は。
｢身長高めだけど、萌より高いか？｣
｢いや、俺のが高いよ｣
うん、確かにAちゃんの身長は高い。
下手したら抜かれる。
｢……高校生？｣
｢………うん｣
なんてこった、変な返答した。
｢あの制服そこの学校のか？｣
｢ああ、そうだね…｣
｢かわいい子じゃないか、良かったな……………ってオイなんて顔しやがる｣
好武がめちゃめちゃ驚いた顔で俺の顔を見つめる。
｢……何が｣
｢大人気ねえなあ、取られたくないって顔してるぜ？｣
｢！｣
顔に、出てるのか……………。
｢なぁ！何を｣
かああ……
｢まあまあ、俺は別に女児向けには興味ないのでね｣
振り向いて奥のフロアへ進む。
｢…相手は高校生だからな？｣
核心を突かれた感じだった。
…何もそこまでの感情はまだ無かったのだけれど。
｢…分かってるさ｣
少しドキドキしていた自分がいるのも事実だった。
…………………………………………………………………………………
萌先生に出会って、1週間たった。
あれから何度か私の高校生活の話をして、熱心にメモしていた。
明日は土曜日。
隣町まで行って、ショッピングモールに行くつもりだけど…早起きできるだろうか。
普段は休みの日位しかメイクなんてしない。
学校帰りだからゲーセンに行く時も基本はメイク無しだ。
でも…萌先生になら……なんて、思っちゃうな。
どうせ見せる機会も無いだろうし…
そう思いながら眠りについた。
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作者名：夢子(む〜こ) | 作成日時：2020年3月22日 23時
