＜歌い手＞「あなたとの同居生活はドキドキの連続で」＜vip店長＞ (ページ43)

今日:23 hit、昨日:3 hit、合計:64,158 hit

同居生活　３９ページ43

な、なんですか？この微妙な空気…

コゲさんは固まって何か考えだしちゃったし、店長はバームクーヘンぱくぱく食べてるし、９６ちゃんは……

９「なんだこれ、すっげーブルマの数…！
Aはこれを毎日履かされて…。－うん、たまんない///」

部屋中歩き回って、あげくの果てには店長の部屋に許可なく侵入しブルマいっぱいの段ボールに手をかける始末。
もう、なんかみんな自由人すぎないかい？

主「ちょっと９６ちゃん！変な妄想してないで戻ってきてー！
バームクーヘン店長に食べられるよっ！」

呼び戻そうとするも、９６ちゃんは「あ、ここAの部屋？」などと言って今度は私の部屋に入ってしまった。

主「ちょっと勝手に…！
ーーーはぁ、もういいや」

溜息をついてソファーに腰を下ろす。もちろん店長の向かい側に。

すると、店長が再び、フォークに刺さったバームクーヘンを私に差し出す。

主「え、何？」

もうしたいことは予想できてるけど、恥ずかしくてやる気にならないのでわからないフリ。

店「…あーん♪」

主「ん？」

店「だから、あーんだってば。
今食べなきゃ、なくなっちゃうよ？てかもうコレで最後だし」

テーブルの上のお皿の上には、さっきまでバームクーヘンがあったはず。
なのに今は何もない…

コゲさんや９６ちゃん、それに私だってまだ食べてないはずなのに。

まさか…

主「店長…、全部食べた？」

店「んー？
全部じゃないよーん。だってAのために、残しといた」

主「一口だけね！？」

あ～もう。なんのために買ってきたのやら…

まぁでもお腹すいてるし、この一口はもらっちゃおっ♪９６ちゃんはまだ私の部屋だし、コゲさんも店長の隣で固まってるし。

「だめじゃーん」とかいいながら、店長の持ったバームクーヘンをぱくり。

コレを、私にだけ残してくれたってゆーのが嬉しい。

主「ん、ん…うんうん！おいし♪」

店「でしょ～☆」

店長が私を見てにこっと微笑む。

幸せそうな笑顔を見せられて、なんだか私まで暖かい気持ちになった。