＜歌い手＞「あなたとの同居生活はドキドキの連続で」＜vip店長＞ (ページ42)

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同居生活　３８ページ42

主「み、みんな～…

私お腹すいたな～…？」

なんとか離してもらおうと空腹アピールしてみるも、

店「知ってる」

と、店長にスルーされてしまった。

「知ってる」って…。そんな冷たく言わなくても。
さすがに傷ついてシュンとしていると、コゲさんが私の腕を軽く引いた。

コ「店長、言い方気をつけてよ。A困らせてんのは俺らだろ？」

コゲさんのフォローがうれしくて、こんな状況なのに少し嬉しくなる。

店「コゲさんだって口だけじゃん？

ごめんね、A。俺コゲさんにAとられないように必死だから」

店長が優しくほほえんだかと思ったら、今度は店長に腕を引かれる。
今度はコゲさんみたいに軽くじゃない。ぐいっと思いっきり。

主「…わっ！」

引かれたいきおいで店長の方に体がよろめく。そこにすばやく店長のてが私のお腹にまわってきて、気づいたら…

主「っ…！？///」

店長に後ろから抱きかかえられていた。

店「お腹すいたって言ってたよね。
俺が食べさせてあげるよ」

そういえば前もこんなことあったような…。
確か初日、ブルマのことで抱きしめられて…。

耳元で話されて吐息がかかって、ドキドキしたのをすごく覚えてる。

またもしかしたらこの感じー…

ふっ

主「！？」

…甘かった。

店長は私の耳に息をふきかけニコニコと笑っている。

店「びっくりした…？」

そんな風に耳元で言われたら、心臓は破けそうになる。

すると店長は机の上のバームクーヘンをフォークで刺すと私の唇にゆっくりと近づけて、

店「はい、あーん♪」

と言った。いやいや待って！バームクーヘン自分で食べれます…！

心臓の限界を感じた私は、初日と同様、「あ、あんなところにあんなものが」作戦を決行した。

やっぱり店長は素直に引っかかってくれて、無事脱出成功…。

店「あー。また逃げた」

店長はフォークのバームクーヘンをパクリと食べて、コゲさんを見た。

店「うん、おいしっ！

コゲさんも食べなよ～」

一方のコゲさんはというと、固まったまま動きません。

コ「な、なんでそんなことがゆうゆうと出来るんだ…」

店長はなんのことかわかっていないのか、ん？と首をかしげるだけ。

私も初めからなんとなく思ってたけど、店長って少しずつあざといよなぁ…(汗)