＜歌い手＞「あなたとの同居生活はドキドキの連続で」＜vip店長＞

同居生活　３７ ページ41

９「あぁ！

店長とAがいちゃついてる！」


９６ちゃんが両手にバームクーヘンを持って声を出す。


主「べ、別にいちゃついてなんて…！そもそも、付き合ってないし…///」

店「俺はA大好きなんだけどね〜♪」


そう言って肩に手をかける店長を、すかさずコゲさんが止める。


コ「ちょっとちょっと…！やめろって！」


そして、私と店長のあいだに座ると店長をキッと睨めつけた。


コ「大好きとか、かんたんに言っていい言葉じゃないだろ！」




コゲさんの言葉に自然と心がうなずく。
”大好き”もそうだけど、”好き”って言葉は本当に大事な人にしか言っちゃだめだよね。
…事実、私も勘違いしちゃうし……。


コゲさんに責めれても、さすが店長。引きません。



店「なぁにー？

俺、簡単に言ったつもりなんてないんだけど」



店長も負けじとコゲさんを睨み返す。二人の間にじりじり光が見えるよぉ〜…



９「ちょっと二人！A困ってんじゃん！」



９６ちゃんが私の腕を引っ張って連れ出そうとしてくれたけど、やっぱり二人にも同時に引っ張られて。
右腕に９６ちゃん、左腕に店長とコゲさんがいます。でもよく考えたらこの人たちはすごい人…

まさに両手に花ってか！




…って、感激してる場合じゃないない。腕が痛いよ。

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