＜歌い手＞「あなたとの同居生活はドキドキの連続で」＜vip店長＞ (ページ40)

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同居生活　３６ページ40

店「キッチンのとこあたりに置いてあるから、包丁でテキトーな大きさに切ってお皿に乗っけてね」

コ「どこまでやらせる気だ」

なんていいつつ、コゲさんは台所へ。

すると、９６ちゃんが近づいて来て…

耳元で

９「Aのために、俺ら頑張るから。ちょっとだけ良い子で待ってて？(イケボ)」

と囁いた。地声からさらに低くした、男の子のような声で言われたら赤くならない女の子なんていない。当然私だって真っ赤だ。

主「っ…うん…！」

つい、声が裏返ってしまった。そんな私に「あっはは、Aかわい」なんて言って頭をポンポンしちゃう９６ちゃんはズルイ。女子だってわかってても、ドキドキする。

９６ちゃんがキッチンへ向かったのを確認したかのように、店長が私との距離をぐっと縮めた。

主「店長、どうしたの？」

店「ううん」

そう言うと、ふと手が合わせられる。

主「て、店長…？えっと…手」

…あ、まただ。朝と同じ、変な気持ち…。心臓がうるさい。

店「A」

ふいに名前を呼ばれびくっと体が反応する。

主「な、なんでしょう…」

店「俺も、かっこいい？」

店長は、さらに距離を縮めて私に問いかける。ちょっと、ホントに心臓が…///

主「いやっ…えっと…///」

動揺する私の手をさらに強く握ったかと思ったら、急に手を持ち上げて

店「…答えて」

と言って私の指の間接の部分に唇をあてた。

主「なっ…！？なになになになになになになになになになになに！？？////」

あまりに予想外の出来事に、テンぱり具合を隠しきれない。
店長は、ふふっと笑って手を膝の上に戻す。

店「あのね、コゲさんのことかっこいいって言ってたから、俺はどうかなって思ってさ。
俺も、Aに”かっこいい”って思われてるのかなって」

「ごめん、困らせた？」なんて眉を下げる店長は、どちらかというと…

主「店長は、可愛いよ」

店「え？」

主「可愛い！」

声とか、ほんと女の子じゃないですか。表情やしぐさも、女々しいって言ったら少し違うけど、とにかく可愛い。

店長は、少し驚いたような表情を浮かべたが、すぐにいつもの笑顔に。

店「可愛いってのも、Aからなら悪くないや」

主「可愛いよー♪」

そんなことを言っていれば、コゲさんと９６ちゃんがバームクーヘンを持って戻ってきた。