＜歌い手＞「あなたとの同居生活はドキドキの連続で」＜vip店長＞ (ページ37)

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同居生活　３３ページ37

～コゲ犬side～

俺がAちゃんに惚れたのは、一瞬だった。

Aちゃんが俺に微笑みかけてくれた時、この子のそばにいられたら、そう思った。
綺麗な髪も、白い肌も、澄んだ瞳も笑った顔も。
全部俺が守りたい。

主「…コゲさん？どうかしたの？」

Aちゃんが俺の顔を覗き込んだ。熱をおびた頬を気にしつつ、冷静に返事をする。

コ「ううん！なんでもないよっ」

主「そっか」

あぁ～危ない危ない…。
ここでバレたらもう終わるでしょ、俺(笑)

すると、店長が口を開いた。

店「さっきコゲさん顔真っ赤だったねー＾＾

Aの笑顔見て惚れちゃった？」

店長の言葉に、心臓が跳ねる。
まぁ店長が見逃すわけないよな…

コ「そ、そんなわけないだろー！

そりゃ可愛いなとは思ったけどさっ！」

主「そんなお世辞いらないよ～ww」

本心…なんだけどな。

そこにすかさず店長が口をはさむ。

店「えー！？

コゲさんお世辞言ったの！？

A、こんな可愛いのにお世辞で言うとかひどーい」

主「店長もお世辞なくせに～！」

苦笑いを浮かべるAちゃんの肩に手をのせ、店長は

店「お世辞なわけないよ。

俺は、Aのこと本気で可愛いと思ってる」

と、言った。

もちろん、俺だって本気だ。お世辞ってことを否定しようとした。でも…

店「……」

店長の無言の威圧に負けてしまった……。

…俺今めっちゃ敵対されてるよなー…

みなさんもそう思います？…ですよねぇぇぇ(泣)

ふと、店長と目が合う。俺はあわててそらそうとしたけど、何かのくさりで繋がれたみたいに、店長から目を移すことができなかった。

店長はフッと笑って、いつもの可愛い笑顔に。

店「なーんてっ♪

コゲさんもちゃんと可愛いって思ってるよね？」

コ「っ！

あ、あたりまえだ！」

俺の最大の敵は店長……か。