＜歌い手＞「あなたとの同居生活はドキドキの連続で」＜vip店長＞

同居生活　１７ ページ19

・・・

店「A〜、起きてよぉ〜」


ベッドが沈む感覚と同時に、誰かに肩をぺシぺシと叩かれる。


店「起ーきーてー」

主「…んっ、んん〜…」


横向きだった体を仰向けにすると、なんだかサラサラとしたものが顔に触った。

その感覚が妙にくすぐったくて目を開く。


主「…ふ、ふふっ、くすぐったいよ〜！









………

え」



目の前にあったのは、店長の綺麗な顔。サラサラの正体はどうやら店長の髪だったようだ。
ところどころ外にはねた黒髪は、一本一本がとても美しく、輝いていて。


店「…おはよ、A」


そんな中微笑む店長が可愛い……




なんて思っている暇もなく。


主「……って近ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ！」


なんと店長は、私の上で四つん這いになっていた。
ギリギリ触れるか触れないかの店長の体を、ギュッと押す。


店「Aったら元気すぎ(笑)」


ベッドの上で膝立ちする店長は、余裕の表情。


主「なんで、なんでここにいんの！？」



上半身だけを起こした状態で店長に尋ねる。



店「だってA、もうとっくに２時過ぎてんのになかなか部屋から出てこないんだもん」


店長のその言葉に、開いた口が塞がらない。

え……じゃあ今は…


主「…２時４０分…。
マジ？」

店「マージー」

主「ってことは私…、寝過ごした？」

店「正解！」









主「……

わっ、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！ごまんなさい！！」


思わず二度目の奇声をあげてしまった。

同居生活　１８→←同居生活　１６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す