○３● ページ27
*JUN side*
・
――俺は最近、和に内緒にしていることがある。
・
８月３０日は俺の誕生日。
その日、絶対何かお祝いしてくれるのはわかってる。
だからね？俺もその日、サプライズしようと思うの。
・
――まぁ、ほんとは、間に合わなかっただけ。
和の誕生日に渡そうと思った、手編みのマフラー。
季節外れって分かってる。
でも、喜ぶ顔が見たかった。
和は、きっと俺が買ったものより作ったものの方が喜ぶから。
・
会社では和の言いつけ通り水分をちゃんと取る。
お昼ご飯も、暑さでお腹減ってなくても頑張って食べる。
眠気押し殺して仕事して、みんながパラパラと帰り、人が少なくなる。
潤「よしっ・・」
俺はまた今日も少しだけ残ってマフラーを編む。
家じゃバレちゃうから会社でコツコツ編んでる。
あんまり遅くなると和が不審がるから、怪しまれないくらいの少しの時間だけ。
でも、塵も積もれば山となる。
やっと完成が見えてきた。このペースなら、俺の誕生日に間に合う。
潤「・・ふふっ」
・
和の喜ぶ顔、たのしみだな〜。
・
翔「あれ？潤、何してんの？」
潤「わっ・・」
急に声を掛けられて、すっごくびっくり。
潤「しょおくん、お疲れさま」
翔「お疲れ。なんか編んでんの？」
潤「そう、和に渡すの」
翔「ふぅーん・・」
潤「しょおくんは？何してるの？」
翔「ん？いや、別に・・」
潤「ん・・？」
しょおくんは視線を不自然に彷徨わせる。
・
翔「・・潤さ、来月誕生日じゃん？」
潤「え、うん」
翔「だからさ、どっか食いにでも行かねーかなって思って・・」
潤「しょおくんと、２人で・・？」
翔「そう」
潤「んーそれは・・」
和が嫌がるから行けない、そう言おうとしたんだけど。
しょおくんが急に、ガタンッて立ち上がるから言えなくて。
翔「ま、それだけ。場所考えといて。んじゃ」
潤「え、まって、しょおくん！」
スタスタと出ていくしょおくん。
急いでたのかな・・？
まぁ、また今度話せばいっか。そう思って、編み物を続けた。
・
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しゅん(プロフ) - こんばんは。このお話も大好きで、続きを楽しみにしていました。潤くんも翔さんも苦しんでいたから、悲しくない終わり方でよかったです。これからも楽しみにしています（≧∇≦） (2016年11月15日 18時) (
レス) id: 149eaed56c (このIDを非表示/違反報告)
ryou(プロフ) - こんばんは。こちらには初めて書き込みさせてもらいます♪ふわふわでかわいい年上潤君とちょっとしっかり？してるように見えてヤキモチ妬きな和君二人がとてもかわいくて楽しませてもらいました(*^^*) (2014年11月4日 22時) (レス) id: d42aa69258 (このIDを非表示/違反報告)
あーや - すいません 2回やりました。 (2014年11月4日 20時) (レス) id: 40f3e14259 (このIDを非表示/違反報告)
あーや - このお話大好きです！これからも頑張ってください！ (2014年11月4日 20時) (レス) id: 40f3e14259 (このIDを非表示/違反報告)
あーや - このお話大好きです！これからも頑張ってください！ (2014年11月4日 20時) (レス) id: 40f3e14259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2014年8月30日 1時
