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ヨコハマギャングスタアパラダヰス -6- ページ26

「!」

国木田が戻るなり女性の話に答えを出す。

足元には泡を吹く太宰のようなものが。

「軍警がいくら取り締まっても船蟲のように涌いてくる。
港湾都市の宿業だな」

「ええ。無法の輩だという証拠さえあれば軍警に掛け合えます……ですから」

「現場を張って証拠を掴めか……」

フッと短く息を吐き、敦を見やる国木田。

「小僧。お前が行け。」

「へッ!?」

突然指名され、敦は驚いたように声をあげた。

「ただ見張るだけだ。
それに密輸業者は無法者だが、大抵は逃げ足だけが取り柄の無害な連中…初仕事には丁度良い」

「で、でも…」

「谷崎、一緒に行ってやれ」

「兄様が行くならナオミもついて行きますわ!」

敦、谷崎、ナオミが任務に向かうことが決まろうとした時

「……国木田さん、私も同行しても?」

Aが自ら名乗り出た。

「むん……。Aか……だが人数が多すぎてもだな」

「手離すのは不本意だけど、行っておいでよAちゃん」

真っ先に反対するかと思われた太宰が真逆の後押し。
国木田は思わず二度見した。

「敦君、君はもう大人なのだから、私の可愛いAちゃんを頼んだよ」

大真面目な顔をして敦の肩に手を置きそう言う太宰。

「は、はいっ!

(……あれ?僕ってAさんより年下……)」

「はぁ……仕方無いな」

「ありがとうございます」

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水無月碧音(プロフ) - 蓮(ルイ)さん» 覚えました!宜しくお願いします。最近少し忙しいですが次からは続編なので頑張ります! (2018年5月7日 23時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
蓮(ルイ) - 名前が変わっていると思いますが一応ルイです!これからは蓮です!更新楽しみにしています! (2018年5月7日 23時) (レス) id: aeb99a7d73 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!暇つぶしで描いている絵を褒めていただき嬉しいです!頑張ります (2018年5月4日 18時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 絵が凄いです!驚きました!更新楽しみにしています! (2018年5月4日 14時) (レス) id: aeb99a7d73 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 神無月碧依さん» そう言って頂き嬉しいです!頑張りました(笑) (2018年3月7日 17時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水無月碧音 | 作成日時:2018年1月1日 22時

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