第１７９話 １年間の距離 ページ7
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「はぁ〜…やっぱさあ、キレイだよなぁ。」
「は？当たり前だろ、会長だぞ？」
と、彼女を遠くから眺めながら１人の男子生徒が溢していた。
「いや、前は冷血高潔！って感じだったけど、今は加えて神々しさというか…
さらに輝いているような…」
そう言うと、もう１人は成程と言った。
「やっぱ、普通の悪魔とは格が違うよなあ。」
「ああ、まさに孤高のエリート悪魔！俺らとは、住む世界が違うぜ！」
２人はそう言っていたが―――…
――――――――――
―――――――
―――
アメリＳＩＤＥ〜
〈生徒会室〉
アメリ「……//」にんまぁ〜
―――カチ…
フタバ［明日は、よろしくお願いします。］
アメリ「うむ！」
明日はいよいよ、待ちに待ったフタバとカイトとの読書会！！
アメリ「仕事ヨシ！ティーセットヨシ！！
本！お菓子！！ヨシ！！」
準備は万端だ！
アメリ「くぅぅ…！！私もフタバもカイトも何かと忙しくて、都合がつかなかったところを…やっっっとおさえた１日…！これはでかい！！」
そう、フタバとカイト達は音楽祭練習からの打ち上げ…
私たち生徒会も、年末業務と忙しかった。
アメリ「しかし、フタバとカイトめ…
私の誘いを押しのけて同級生とパーティーとは…
仮にも、生徒会長なのだがな…」
確かに、問題児クラスの発表は実に素晴らしかった…。
きらびやかで、
華やかで、
みんなとても楽しそうで…
アメリ「……(いや、私だってフタバとカイトは仲が良い…はずだし。
一緒に仕事したこともあるし。
でっででデートだって行ったし…)」
それに……あの時間だけは、フタバとカイトを独り占めできる。
あの時間だけは。
私は…孤高のエリートなどではなく…
ただのアメリだ。
アメリ「たくさん話をしよう。
お祝いをして、お互いにあったことを話して、明日は…明日は…」
そう思った矢先に…
アメリ「……明日…」
アンリ「ようやく、同伴の許可がおりたぞ？
行きたがっていただろう。」
アメリ「えっ」
私の父からの突然の招待状が渡された。
アメリ「ええ…でも、あの…その日は先約が…」
アンリ「アメリ…今回の貴族会(デビラム)は【大貴族会(デビキュラム)】だ。
ただの貴族間の交流ではなく、高位階悪魔のみが参加を許される貴重な場。
将来、お前が私の仕事を手伝う上で重要な顔合わせだ。
このチャンスを逃しても手に入るほど……
お前の野望は、簡単なものだったか？」
アメリ「…いいえ。」
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作者名：猫 | 作成日時：2024年2月6日 14時
