魔界の英雄が戻って来ました！【PERT１５】 (ページ27)

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蓮ＳＩＤＥ～

ギャリー「おうよ！この武闘会…圧倒的に勝って、くろむと“あの人”…お前たちを引退させてやるってな。」

い、引退…！？
って、あの人って誰なんだろうか。

春香「引退ってどういうこと？」
リード「あっ、あの噂は本当だったのか…っ」

蓮「何か知ってるのか？」
リード「不仲説だよ…！元、同じ事務所でともにユニットを組んだこともあるがギャリーの移籍が理由で軋轢が生まれ、犬猿の仲だって聞いたことある…！！
どっどうしよう！ケンカになるかも…っ」

マジかよ、つかアクドルも大変なんだな。
こちとら魔官で仕事漬けだったから知らんかったわ。

ギャリー「あの人がいねぇのは残念だが、くろむ。
アクドルのトップに立つのは、あたし様だ。
だから何度でも言うぜ、さっさとアクドル引退して…
あたし様と結婚♡しろぉ！！」

ケロリ「イヤです！！」
ギャリー「なんでだよ！？」

ケロリ「手をはなしなさい！！」
ギャリー「なんでだよ！！？」

４人「「(求婚ッした―――ッ！！？？)」」

不穏な雰囲気を醸し出していたのに、プロポーズという意外性に驚いた。

ケロリ「何回目よ、その話…これだから共演ＮＧなのよ…」
ギャリー「いいか！！このあたし様にふさわしいのは、お前とあの人しかいねぇ！！
かわいさと美しさとカッコ良さを兼ね備えた、あたし様が認める唯一の最高の女！
本妻はあの人で、側室はお前と決めてる！」

さっきから、あの人という単語を出しているんだが一体誰なんだ？
もしかしなくても、俺達の知っている人物だったりして。

ギャリー「このあたし様が求愛してんだぜ。
なんたって、このあたし様だ。なぁ、くろむ？
このあたし様だぜ？」
ケロリ「何回言うのよ。」

ホントにそれ、あの三馬鹿も似たようなこと言っているしな。

リード「でもギャリーちゃんは女で…結婚？」
ギャリー「オイオイ！性別どーのこーのとか、悪魔としてナンセンスだぜ。
好きなもんは好き！な！！」

？「はい！」
ケロリ「！」

？「ギャリー様の言う通りです！！」
ギャリー「な―――」
ケロリ「メッ、メルンちゃん！！？」

メルンちゃんと言えば、俺達のチームの筈。
どういうことだ？

リード「って…うちのチームの…！？」
３人「「はぁ/えぇっ！？」」

ギャリー「ん？さっき、そこでナンパしたんだが。
へ―――お前らのチームか。」
リード「ナンパって…」

マジかよ、どうすんだこれ。