【あんスタ】オレの隣の湊さん2【漣ジュン】 (ページ47)

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_______________それから、数日後。

2月の下旬に入り、学園の雰囲気は少しずつ卒業式の準備期間へと移り変わろうとしていた。

まぁ、主に準備するのは非特待生で、オレも昨年はやってたなぁなんてこの1年で丸々変わった環境を振り返る。

非特待生のオレをおひいさんが見つけてくれたあの日から、全てが変わった。

関わる人、環境、仕事……取り巻くもの全てがどん底にいた頃からガラリと変わり、それにつられるかのようにオレの心境も少しずつ変化が表れた。

何よりも1番大きかったのは、湊さんが転校してきたことだろう。

彼女のおかげで、女の子への接し方を知り、誰かを助け助けられる温かさを知り、そして初恋を知った。

他の男と話してたら嫉妬するし、未だ実っていないこの恋は苦しいことが多いけれど、たくさん話せたら嬉しいって思ったり、苦しいこと以上にこの日々をとても愛おしいと感じる。

(オレ、あんたを好きになれて本当良かったです)

その思いを口にはしないものの、今もオレの隣でニコニコと笑っている湊さんに視線を向けた。

が、その視線に気付いたのか否か湊さんが「あ、そうそう」とオレの方を見たため、咄嗟に視線を逸らしてしまった。

「え、どうしたん？」

「何でもないっすよ。それより、どうしたんすか？」

「漣に聞きたいことがあって」

「オレにっすか？」

「うん。あのさ、

巴先輩の好みとか、好きなブランドとかって分かる？」