【あんスタ】オレの隣の湊さん2【漣ジュン】 (ページ38)

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その数時間後_______________

「ジュンくーん！あけましておめでとう！ほらほら、新年早々不貞腐れてるなんて悪い日和！」

「だっておひいさん……あんな期待させといてあんなことってあります！？」

年が明けて世間の皆がハイテンションになっている中、おひいさんの言う通りオレはただ1人不貞腐れていた。

原因は、数時間前に行った湊さんとの電話のやり取り。

『私、漣のこと_______________

すごく大切な友だちだよってずっと言いたかったんよ』

「…………………え？？」

『ずっと友だちなんて出来なくて、でも漣はずっと仲良くしてくれて私ばり嬉しかったん。ありがとう漣。これからも仲良くしてね』

予想外の発言に呆然としているオレに気付かないまま、湊さんは最後に「良いお年を！」と言い残して電話を切ってしまった。

そう。オレは、「告白される」という予想を大いに裏切られて、”これからも友だちだよ宣告”をされて終わったのだ。

「Aちゃんも面白いね。純粋というか何と言うか。お兄ちゃんの育て方が良すぎたんだろうね！」

「うるせぇですよぉ。ったく……あんな間の空け方されたら、そりゃあ期待するっしょ」

あくまで期待したのはオレであって、湊さんは純粋にオレのことを普段から”仲の良い友だち認定”していただけだから、湊さんは何も悪くない。

……遠回しに”お前に恋愛感情はない”と言われたようなものだから、かなりショックではあるが。

「まあまぁジュンくん。Aちゃんから”これからも仲良くしてね”って言ってもらえたのは嬉しかったんでしょ？」

「……………嬉しいっす」

「それなら、今まで通り仲良くしていくなかで、自分を男として見てもらえるように努力すればいいと思うね。それが良い日和！」

そうだ。ここで折れてしまってどうする。

湊さんがこれからも仲良くしてくれるって言ってくれてるんだ。その中で、1人の男として意識させればいいじゃないか。

それに昨日、湊さんに相応しい男になるってSSのステージで決意したばっかだ。

(やってやりますよぉ。いつかあんたに必ず、オレを1人の男として見てもらいますからねぇ！！)