【あんスタ】オレの隣の湊さん2【漣ジュン】 (ページ32)

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いや、それよりもだ。

「どうしてここにいるのですか？あなた、こんな所にいれる立場ではないでしょう」

しびれを切らした茨が、とうとう湊さんにツッコんだ。

が、彼女が答える前に湊先輩が茨の前に出てきて、ニッコリと怖いくらいの笑顔を作った。

「俺がステージに上がった時に音響の担当してくれてたんだよ。あの状況を収めた第一人者だぞ感謝しろよな」

「それはそれは。ですが、湊さんのステージが終了次第観客席に戻れたはずですよ？」

「私もそうしたかったんだけどね。夢ノ咲のアイドルたちから”自分たちの時も音響をお願いしたい”って言われて。その後も、スタッフが”例の件”で動いていた部分もあったから、本戦の間も音響を手伝ってたんだよ」

まだ茨のことを好意的に見ていない湊先輩の頬をつねりながら、茨の問いに答える湊さん。

先輩は頬をつねられて「いひゃいいひゃい」と言っているものの何処か嬉しそうで、それを見ていたおひいさんは若干引いていた。

湊兄妹のこの様子を見ていたTrickstarとあんずさんは、2人を恋人同士だと思ったのか「見てはいけないものを見てしまった」と言いたげな顔をしており、勘違いしている様はまぁ面白かった。