【あんスタ】オレの隣の湊さん2【漣ジュン】 (ページ18)

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《Edenの皆さんありがとうございましたー！》

茨のシナリオ通りのパフォーマンスを終え、司会のアナウンサーの声の数秒後までカメラに手を振り続けたオレたち。

その後、司会者はすぐに”トリ”である湊先輩を紹介し、話し始めた。

やはり、遠回しに事件のことを聞かれていたけれど、カットにならないようやんわりと上手く答え、披露する曲の紹介に入った。

「僕の妹が作詞を手掛けてくれています。今は眠っているけれど、妹の歌詞を僕が皆さんに歌として届けます」

「それでは湊さん。スタンバイお願いします」

司会者に促されて「お願いします」と一礼すると、すぐに準備に取り掛かった。

今回披露するにあたり、編曲まで出来なかったためアカペラで歌うそうだ。

(湊先輩。頑張ってください……！！)

心の中でエールを送り、先輩が歌い始めるのを待つ。

しばらくして、湊先輩は大きく息を吸い歌い始めた。

本調子ではないけれど、優しく響く先輩の歌声は、聴いている人を惹きつける。

今回はラブソングという建前だけれど、所々の歌詞の中に、湊さんの兄に対する思いが書かれていた。

2人を鏡に例えた歌詞と、それを紡ぐ優しい歌声は、兄妹である2人にしか作れない楽曲となっていて、曲の中からもひしひしと兄妹の絆が伝わっていた。