☆*キックオフ1『Jun&Mao』*☆

☆*4話*発熱* ページ31

〜ニノ、ｸﾗｽにて〜

ニノ『俺は見てない…聞いてない…。知らなかった事にしよう…』

潤『おぃ！ニノ！急に消えやがって…』

ニノ『うわ！ﾋﾞｯｸﾘした！いゃ動揺しちゃっ…じゃなくて…腹が痛くてさぁ…アﾊﾊﾊ(汗)』

潤『お前も！？』

ニノ『えぇっ？お前も？？』

潤『俺も腹じゃないんだけど、調子悪くてさ…寒くてｿﾞｸｿﾞｸすんだよ…』

ニノ『熱でも出んじゃねぇ？』

潤『ﾏｼﾞやばいかも…』

ニノ『精神的にも疲れてるんだよ。(って何を言ってる俺の口！)』

潤『ん〜…俺、1限で帰るわ。』

・・・・・

潤はｱﾊﾟｰﾄに着き、自転車から降りた。

真央ﾏﾏ『あれ？潤くん！今帰り？』

潤『あっ、どうも。』

笑ってごまかしながら家に入って行った。

真央ﾏﾏ『随分早いのね…』

・・・・

真央が家に着く頃には薄暗くなっていた。

『あれ？潤ｸﾝの自転車がある…』

ｱﾊﾟｰﾄの窓を見るが、電気がついてなかった。


留守なのかな…?


『只今〜』


ママ『お帰り。今日珍しく潤くん午前中に帰って来てたね』


『え？そうなんだ』


ママ『松ちゃん(潤母)旅行行ってていないから何か関係あるのかな？』


真央はｹｲﾀｲをかけてみたが出なかった。


気になって潤宅に行ってみた。


ﾄﾝﾄﾝ…『潤ｸﾝいる？』


ｶﾞﾁｬ…『あれ、鍵が開いてる…』


『お邪魔します…』真央は潤の部屋を覗いた。


潤はベッドの上に制服のまま横になっていた。


『潤ｸﾝ？寝てるの？』


部屋に入ると、制服のﾈｸﾀｲだけ外し汗をかき苦しそうにしている潤がいた。


『潤ｸﾝ！大丈夫？凄い熱…』


真央は潤のﾌﾞﾚｻﾞｰを脱がせるとそっとベッドに寝かせて布団を掛けた。


ﾀｵﾙを濡らしｵﾃﾞｺを冷した。


真央は潤の傍に座り顔を眺めていた。


(中々会えなかったからこうやって顔みるのも久しぶりだなぁ)


潤の胸にそっと頬をあてると、
真央もそのまま眠ってしまった。


〜夜中〜


潤『真央？』

『…ん？…潤ｸﾝ！大丈夫⁉』


潤『あぁ…』起き上がろうとした。


『まだ横になってないとﾀﾞﾒだよ！』


潤を寝かせると潤はそのままｷﾞｭｯっと真央を抱きしめた。


『潤ｸﾝ!? あ…私そろそろ帰らないと…』


潤『行くな…』


『潤ｸﾝ…』


二人は暫くそのままでいた…


潤『ごめん。家の人に怒られちゃうよな？』


『ううん、平気だよ…』



‥‥私はこのまま‥‥潤くんの傍にいたかった‥‥


‥‥いてあげたかった‥‥

☆*5話*不意討ちなキス?*→←☆*3話*選んだ理由*

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