☆*キックオフ1『Jun&Mao』*☆

☆*20話*もうすぐ卒業* ページ24

3年生も進路が決まり、練習に参加していた。

山下『松本先輩、おはようっす！』

潤『おはよ。』

山下『俺、先輩受け継いでｷｬﾌﾟﾃﾝと10番になりました！』

潤『だろうな〜。頑張れよ！』

山下『はい！』

真央『おはよう！(あっ、山下ｸﾝもいたっ)』

潤・山下『おはよう！』

山下『井上！今日も可愛いね〜！』

潤『え？』

真央『や、やめてよね！そういう冗談っ』

そういうと、慌てて練習道具を持ってｸﾞﾗﾝﾄﾞに走っていった。

潤『お前、何言ってんの？』

山下『井上って可愛いと思いません？』

潤『えっ？それは‥』

山下『多分、部員の多くが井上好きっすよ！』

潤『えぇっ！？』

真央を見ると部員の膝のケガの治療をしていた。潤は傍に向かった。

潤『どうした？』

部員『練習中転んで血がでちゃって治療してもらってるんっす』

潤『そんなの自分でﾊﾞﾝｿｺでも貼っとけ！
つぅか、そんな傷舐めときゃ治るわ！』

部員『井上にやってもらった方が早く治りそうで‥(ﾆｺ)』

真央『はい。終わり。練習の続き頑張って！』

部員『ｻﾝｷｭｰ、ﾏﾈｰｼﾞｬｰ！』

潤『あんなの自分でやらせればいいだろ！？』

『私は部員皆のお世話係りなんですっ』

潤『チッ』(ちょっとふてくされて目を反らした)

『もしかして、ﾔｷﾓﾁ？』

潤『そ、そんなんじゃねぇ〜よ！』

『あっ！あの時の潤ｸﾝみたい！』

潤『あの時？』

『ほら、小学校の時！引っ越して来て初めてうちに来た時！あの時もふてくされてたよね(笑)』(第5話より♪)

潤『あん時と一緒にすんな！(顔を赤らめる)』

『ほら〜！』

潤『このﾔﾛ‥！』

『きゃ〜！』


山下はふざけあう二人をみていた。


山下『何か、仲良さそう‥。井上って松本先輩だとあんな顔するんだ‥』『・・・』


・・・・・

放課後〜いよいよ明日は卒業式〜


真央はひとり、部室のﾃｰﾌﾞﾙｲｽに座り潤のﾛｯｶｰを眺めていた。

『明日で卒業しちゃうんだ‥ここにはもう来ないんだ‥』

真央はﾃｰﾌﾞﾙにうつ伏した。すると涙が込み上げてきた。

ｶﾞﾁｬｯ‥『泣いてんの？』

山下が入ってきた。

真央は気付いたが顔を上げられなかった。

山下『井上は、松本先輩が好きなんだろ？』

『‥うん。』

山下『松本先輩、ｶｯｺｲｲもんな』

『うん。』

山下『…ったく、俺の出る幕ねぇじゃん』

『ごめんね。』



潤はドアの向う側で二人の話を聞いていた。

☆*21話*卒業*→←☆*19話*思いがけない告白*

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