☆*キックオフ1『Jun&Mao』*☆

☆*2話*旬兄登場* ページ3

旬(小6)潤ｸﾝ(小5)真央(小4)時の話の続きである。


旬『転校生引っ越してきたんでしょ！？どんな奴だろ!?明日が楽しみだな〜♪』


〜翌朝〜


旬・真央『行ってきま〜す！』


外に出ると『ﾎﾟﾝ…ﾎﾟﾝ…』っと リズムカルにボールの弾む音が聞こえてきた。潤ｸﾝがとても器用に頭や胸や足を使ってリフティングをしていた。


旬『おはよ！お前か？転校生って。ｻｯｶｰ上手いじゃん！』



潤『・・・』



真 (うわっ、今日も不機嫌だ)



旬『何だよ、感じわりぃ〜なぁ』



真『旬兄っ』



想像通り、3人無言で学校へ行ったのだった。


・・・・・


学校を終えると旬兄の仲間達は近所の公園に集まり、いつもｻｯｶｰの練習をしていた。
私も一緒について行っていた。



真央『(あれ？潤ｸﾝ？)』



木の陰から何気なくみている潤ｸﾝの姿があった。



やりたいのかな？



『ヘタクソなくせして、お前ら生意気なんだよ！』



『なんだとぉ！このやろぉ！』



激しい言い合いが公園に鳴り響いた。
隣町のﾗｲﾊﾞﾙﾁｰﾑと旬兄達が喧嘩になっていたのだ。



旬『よぉ〜し！今ここで戦おう！どっちが強いか決着つけるんだ！』



隣町『やってやろ〜じゃね〜か！』



仲間A『旬ｸﾝ、人数足んないよ！勝てる訳ないよ！』



旬『おいっ！！潤っ！！来いよ！俺ら負ける訳にはいかねぇんだよ！』



旬兄は潤ｸﾝに気付いていた。



潤ｸﾝはこっちを見て、ただ立っていた。



旬『焦れったいヤツだな！』



ｲﾗｲﾗが頂点に達していた旬兄は迷う事なく
潤ｸﾝの方へ駆け寄って行った。



旬『あんなﾘﾌﾃｨﾝｸﾞが出来るなんて、お前ただもんじゃね〜よ。俺ら負けられねんだ！頼むから来てくれ！』



そういうと潤ｸﾝの手を引っ張って無理やり連れていった。



仲間『…大丈夫かよ(汗)』



旬『こいつ凄いんだ！潤、頼んだぞ！』
旬の目は真剣だった。



真『潤ｸﾝ、頑張って！』
私も自然と応援していた。



『ピｨ〜〜っ！』試合開始。



旬『絶対勝つぞ！』



仲間『おぅ！』


潤ｸﾝも何となく走りだし、皆と変わらずやりだした。


すると潤ｸﾝの所にﾁｬﾝｽﾎﾞｰﾙが来た。



旬『潤、行ってみろ！』



潤『えっ？』



潤は、ハッとしたかと思うと巧みにﾎﾞｰﾙを操り次々と相手をかわし、ｷｰﾊﾟｰと1対1になると
バシッ！っとｺﾞｰﾙﾈｯﾄを揺らした。



旬『やったぁ〜！』



皆が潤ｸﾝに駆け寄り喜びあった。

☆*3話*開かれた心*→←☆*1話*運命の出逢い*

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