私だけが見える世界

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『いやいやいやいや………
幼馴染とかならまだしも全く知らない
女が身代金要求されてます？なんて
聞けるわけないじゃん！』



「それもそうだね」



『しかも幽体離脱中なら自分で見に行ってよ』



「上田さんに会う前に行ったら
拉致された事は通報があったみたいで
知ってるみたいですごいバタバタしてたし
警察も来てた
でもまだ犯人から連絡はないみたいだった」



『もう1回行きなよ』



「それが……………君から離れられないんだ」



『は？』



「なんか上田さんに引き寄せられてるみたいで
20メールくらいは離れられるけど
それ以上は離れられない」



嘘でしょ？



「上田さんも俺が死んでニュースに
なったら後味悪いでしょ？」



『それは確かに後味悪いけど…………』



「お願いします！」



その時、



母「A〜！！」



お母さんに呼ばれてリビングに行く



『なに？』



母「お母さんこれからクラス会に
行って来るから帰りはかなり遅くなるけど
戸締まりしっかりして留守番しててね
ご飯は作ってあるから好きな時間に食べてね」



そうだったお母さんは今日はクラス会だって
言っていた



『わかった。いってらっしゃい』



玄関でお母さんを見送り鍵をかけた

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