私だけが見える世界

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早川くんの説明によると



意識が戻ったら目の前に犯人の一人がいて



あんぱんと水を与えてくれたらしい



その人は痩せ型で3人の中で



立場は一番下のような人だったみたい



その後は居なくなってしまったから



小屋でずっと一人だったらしい



手足を縛られてたけど



ロープ外したら逃げられるかもしれないから



ロープを尖ったものを見つけて擦り付けて
切ろうとしたみたい



休みながらそれを続けてたら



一回寝ちゃったみたいだけど
寝てる時は幽体離脱みたいな状態には
ならなかったようだ



目が覚めてまたロープを切ろうとして



もう少しでロープが切れそうになったんだけど



その後犯人の一人が入ってきて



【余計な事するな！】



って言われて頭を思いっきり殴られて
気を失って



気がついたら私の部屋に居たらしい



殴った犯人は小太りだったようだ



『犯人の顔は見てないの？』



「目出し帽被ってたからわかんない」



『そっか。なんか音とか聞こえなかった？』



「いや、虫の鳴き声しか聞こえなかった
小さな窓から外がちょっとだけ見えたけど
見えたのは木ばかりで山の中じゃないかな？」



『それだけじゃ場所はわかんないね
幽体離脱してここに来るまでに
周りの景色とか道のりとか見なかったの？』



「今は気づいたらここにいたの
君に引き寄せられた感じで
だから監 禁場所はわかんないんだ………ごめん」



『そっか…………なんか場所がわかる
手掛かり無いかな？』



「とりあえず小屋ん中詳しく説明する？」



『そうだね……』



その時、私の電話が鳴った



「あっ！ニカからじゃん！」



『もしもし？ニカくん？』



ニカ「おう！おはよー。ミツいる？」



『いる！でもまたいつ消えちゃうかわかんない』



ニカ「今から迎えに行くからまた俺ん家
集合でいい？」



『わかった』

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