にほんごのせんせい。【YG】(完結)

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今日も日本語の授業がある。


瞼に目でも書いて寝ていようかな。


うるさい女教師が寝かせてくれるんだか。




先生は今日は、大きなマスクをつけての登場。


でも、さすがに、みんなの苦手な｢つ｣発音練習の時は、口をみせる為にマスクを取った。





頬に絆創膏。

シミ取りでもしてきたのかよ。






ごまかしながら寝て、いつの間にか授業も終わっていた。





｢最後、挨拶しておわります、はい、さようなら。

ミンユンギ……残りなさい｣




わ…出た、めんど。





｢寝る時間もないくらい作業が大変なんだってね。


今日はこの会話をやったんだけど、覚えておくといい表現だから……スキマ時間でいいから、少し復習しておいて。


じゃ、また次回ね｣





なんだよ、今日は優しいじゃん。

少し拍子抜けしたわ。




ーーと、先生の本が下に落ちた…

と思ったら、先生がふらっとした。

思わず、手首を掴んで支えてやった。


すると、倒れはしなかったけど、｢痛っ｣って。



そんな力込めてなかったけど。


思わず、手首を少しめくってみると、アザがあった。

え？
おれ、そんな強くした？




｢ごめん……前に手首ぶつけてたとこだったから痛かっただけ。｣





変な予感……


反対の腕も掴んで、袖をめくる。





｢なにすんのよ、ミンくん｣





アザがある。




何も言わないオレに言い訳する。



｢恥ずかしいから、誰にもいわないでね。

階段からコケちゃったの｣





｢頬は？｣


｢あ、これは寝ぼけてニキビつぶしちゃって｣







｢あっそ……じゃ、さよなら｣



よく考えたら、どうだっていい……

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