私の歌を聞け歌え踊れ３ (ページ32)

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１１８story ページ32

あんず｢Aちゃん、あのね、、、」

A｢ん？どーしたの？あんず。｣

昼休みにお弁当をあんずの机で広げていると急にあんずが口を開いた。

あんず｢あ、ううん。なんでもない、、、｣

元気のないあんずに｢そう？｣とだけ聞き返して、弁当を食べる。

『星川A。今すぐ職員室に来るように。』

久しぶりの椚先生の呼び出し放送にビクッと反応し、あんずと目を合わせた。

A｢私何かやらかしたっけ、、、？｣

あんず｢え？私は分からないよ〜、、、DDDの事とか？｣

あんずを困らせてしまい、急いで腹の中に食べ物を突っ込んで走って職員室へ向かった。

途中で何をやらかしたのか考えたが何も浮かばない。

A｢失礼しま〜す。｣

椚｢来ましたか。こちらへ。｣

緊張感が高まったような顔つきの椚先生が誘導した場所は、私が夢ノ咲に入学する時ペーパーテストを受けた職員室の奥の教室だ。

A｢春？どーしたの。｣

ソファに座り頭を抱えた春は私の姿を見るなり、おもむろに立ち上がった。

春｢よかった〜！Aが無事で！｣

なにがどうなっているのか全く状況を理解できないままでいると春がもう一度口を開いた。

春｢この間電話したろ？その日の昼間に俺の中学に族が来たんだよ。｣

春の驚きの一言に、体が強(こわ)ばったのがわかった。