私の歌を聞け歌え踊れ３ (ページ4)

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９３story ページ4

今日はあんずと帰れないから一人で帰ろうとした。

？｢〜〜♪♪｣

どっかの部屋から歌声が聞こえた。

耳を澄ませると、歌声だけではない。

怪しげな部屋のドアに耳を当て、中の様子を伺ってみた。

？｢ふふ〜ん♪」

陽気な鼻歌に、何やらキュッキュッと文字を書くマジックペン音。

どうしても気になり、２、３cmドアを開けた。

A｢うおっ!?｣

開けた瞬間中にいた人と目が会い、声が漏れてドアを閉めた。

？｢誰だお前！あんずじゃないだろ〜！」

若干(じゃっかん)怒り気味の声の主にどうしようもなく、さっき開いたドアをもう一度開いた。

A｢あー、すいません、、、私は、、｣

？｢ちょっと待って！今妄想(もうそう)するから！」

頭を抱えて｢ぐぅぅう」と唸るスバルと似たオレンジ色の髪の先輩。

A｢星川Aです。｣

時間を取られるのが嫌で、即座に答えた。

それに先輩は腰に手を当てて注意してきた。

？｢おれ考えてただろ！霊感がぁあ！｣

悶絶してしばらくその状態だった。

そしてスっと立ち上がると私の顔をマジマジと見つめる。

A｢なんですか、、、？｣

近すぎて、頭突きを食らわせたい衝動に堪えながらもなんとか耐えた。