私の歌を聞け歌え踊れ３ (ページ28)

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Trickstarのみんなを助けようとスバルは決心したようで、一人でTrickstarを続けることを決意した。

fineとの大勝負になるDDDに向けて流星隊と共同練習。

あんずはＳ１以来、他のユニットから押しかけられることが多くなり、結構疲れ切っていた。

元気のないスバルには私が付いている。

A｢コラ！南雲！ここまた間違ってる！｣

あんずのプロデュースを見てきたおかげか、大まかなところはアドバイス出来るようになった。

南雲「すいませんッス！姉御！」

南雲が所属しているユニット〝流星隊〟。リーダーである守沢先輩が特撮好きで、こんなユニットができたらしい？

A｢あ、高峯くん、そこ間違ってるよ！｣

自分より背が高い後輩に直して欲しいところを直ぐに言う。

あんずの苦労がわかった気がした。

守沢「流星イエロー！いつまでそこにいるつもりだ！」

わっははははと笑い飛ばした守沢先輩の目線の先には、防音室の端っこでこっちの様子を見ている仙石忍くんの姿。

A｢あー！私怖くないから！！｣

彼は極度(きょくど)の人見知りだそうで、なかなか傍によってきてくれない。

私がものを喋る度にビクッとなって物の陰に隠れてしまう。

忍者そのものだ。

A｢お願いだから深海先輩、どっかに行こうとしないでください。｣

練習着を強くつかみ、部屋から出ようとする深海先輩を阻止する。

たぶん「ぷかぷか」だろう。それしか考えられない。

深海｢Aさん、『いらいら』してますか〜？」

誰もが見てわかる私の表情。

A｢あんず、戻ってきて！！｣

と防音室の部屋に私の叫びが響いた。