私の歌を聞け歌え踊れ３ (ページ22)

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１０８story ページ22

二兎「うっ、、、っ、、Aちん、おれらちゃんと頑張って来たんだ、、、新しいユニットで新しい夢を掴んで努力してきたのに、、、誰も見てなかった、、、」

泣きじゃくる二兎先輩の頭をよしよしと落ち着かせるように撫でる。

Ra*bitsのライブは中止されることなく始まった。

本物のうさぎのようにぴょんぴんと飛んだり跳ねたり、人の心を癒(いや)すようなことができるユニットがこんなに簡単に負けるわけがない、、、本当にこの学院は腐ってる。

スバルはライブ後に泣いていた。

もちろんスバルの事も心配だけど、一番はRa*bitsの皆が辛い。

〝Ra*bits控え〟と紙にプリントされた教室に入るとみんな悔しくて泣いていた。

二兎先輩は後輩の前で意地を張って「惜しかったな、次頑張ろうぜ！」とか言っていたが、惜しい所などはっきり言ってしまえばない。

二兎先輩を屋上へと連れ出すと案の定泣いた。

A｢私たちがちゃんとこんな学院を変えてみせる。Ra*bitsもちゃんとお客さんに見てもらえる。私はそう信じてる。｣

もう一度二兎先輩の頭を撫でた。

柔らかい風が私と二兎先輩の頬を｢頑張ってね」と言ったかのように優しく撫でた気がした。