百花繚乱《JUMP》

4-2 ページ36

・




八「お、薮おはよう。」



いつも通りの身支度をしてオフィスに行くと、既に全員が集まっていた。



薮「おう、おはよ。」



八「久しぶりだな、薮が一番最後に入ってくるの。」




痛みに襲われる＿発作は毎日ではなく、定期的に起こるのだが、ここ最近は何故か起こらなかった。





八「朝飯出来てるぞー。」





ｺﾝｺﾝ

ｶﾞﾁｬ



有「あ、おじさん！おはよー」




お「おはよう。
朝早くから悪いが宏太と涼介、話があるから後で俺の所に来てくれ。」



薮「あ、はい、分かりました。」

山「了解でーす。」




マジなトーンじゃなかったから、きっと急用ではないだろう。





・





ｺﾝｺﾝ


薮「失礼します。」

山「失礼しまーす。」



社長室に入ると、おじさんは奥のデスクに居た。




薮「話って何ですか？」




お「単刀直入に言う。この事務所には実は、


地下があるんだ。」




山「地下！？えっ、この事務所地下まであったの！？」


薮「俺も初めて聞いた…」




お「出来れば使う日が来ることのない、平和な日々であってほしかったが……、Marionetteが頭角を現してきた今、使わざるを得ないと思ったんだ。
今日は久々に依頼入ってないだろ？だから今日言ってしまおうと君達を呼んだ。」




薮「あぁ、なるほど…」




お「本当は俺から皆に説明しようと思ったんだが、生憎今週はずっと忙しくてね。今日はあと少ししたら外出しなければならないんだ。
それで、君達2人に皆への説明をお願いしようと思ってね。この冊子に全て書いてあるから、これを基に皆に説明をしてほしい。
行き方と大まかな説明だけ今から俺がするから、着いてきてくれ。」



薮山「分かりました。」



お「そしたら先に1階に降りててくれるか？
俺は外出準備をしたらすぐ行くから、エレベーター降りた所で待っといてくれ。」




はい、と返事をして、先に退室した涼介に続いて退室しようとした時、



お「宏太、


大丈夫か？」









…おじさんには全てお見通しのようだ。

地下設定→←4-1 -Kota main-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す