重岡くんに密着中 ページ44
会場に着いてからは、お互いサササッと関係者席に座る。
今回は写真を撮ったりするから、関係者席の確保をお願いしておいた。
重岡「え!!やば!!めちゃくちゃ良席やんけ!!」
重岡くんは変装したまま、テンション高くキョロキョロする。
あー。なんだか申し訳ないな。
私と一緒じゃなきゃ、きっとキャップもめがねも取ってもっとしっかり試合を見れるはずだろうに。
重岡くんに、写真を撮らせてもらうことを改めて了承してもらい、試合が始まってからシャッターを何度もきった。
重岡くんは本当に格闘技が大好きなようで、目をキラキラさせながら興奮した様子で大きな声を出しながら応援している。
その姿が本当に眩しくてかっこよくて素敵で。
撮った写真を確認するたびに、大満足なものだった。
笑顔だったり、顔をしかめてみたり。
写真を撮るということで、マスクだけは顎下にずらしてくれていたのだけど。
これだけ変装していてもやっぱりイケメンはイケメンだわな…と思う。
とにもかくにも。重岡くんの素晴らしいプラベを撮影できて本当によかった。
試合が終わると、重岡くんはまだ興奮冷めやらぬ感じで。
重岡「あー!!最高に楽しかったわ!!!!まじ最高!!Aちゃん、ほんまありがとう!」
A「こちらこそ!重岡くんの素敵な表情がたくさん撮れたよ。ありがとうね。」
周りの観客たちがゾロゾロと退場していく。
私はそんな人だかりを見ながら、重岡くんに向いた。
A「えっと、ここで解散にしよっか?一緒に出ちゃうと誰かの目に止まるとまずいだろうしね。」
重岡くんは一瞬だけ、ポカンとした顔を見せた後、「ああ……ん…」と小さく返事した。
A「重岡くん、今日は本当にありがとう。」
重岡「え、ああ、」
A「色々…。本当にありがとうね」
昼間の伊野尾くんの件が一瞬だけフラッシュバックをして。
ゾワっと鳥肌がたったような感覚。
重岡「……Aちゃん、大丈夫か?」
A「大丈夫だよ。ありがとう。それじゃあ、お疲れ様でした。また明日。」
重岡「ああ、おん。お疲れさん…」
まだ座ったままの重岡くんに軽く頭を下げると、私は先に会場から出た。
私は格闘技のことは詳しくないし、別に好きとかではないけれど。
重岡くんのあの笑顔を何度も見れて、フィルターにおさめられたことは最高の収穫だったな。
重岡「Aちゃん!!」
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可愛川麗華 - コメントのお返しありがとうございます!すいません、この作品ではなく、別の作品でお願いします。今回もドキドキする作品をありがとうございました!とっても面白かったです。お兄さん組の作品も楽しみに待ってます!頑張って下さい! (2019年5月19日 2時) (レス) id: 03ed3147e8 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 妄想が好きな変態女子。さん» 嬉しいコメントありがとうございます!ちょっと迷いましたが、今回はモテモテハーレムのお話にしてみました笑 こんな全員から想われるなんてあり得ないよな…なんて葛藤もありながら本当に夢のような話ですよね笑 続きも読んでもらえたら嬉しいです! (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 可愛川麗華さん» リクエストありがとうございます!しげの狂愛ですか!…えっとそれはこの作品で、という意味ですか?こちらではしげは割と爽やかキャラでいこうかと思ってますので別作品でもよければ頑張ってみます!!よろしくお願いします^^ (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 可愛川麗華さん» 面白いと言って頂いてありがとうございます!とっても嬉しいです!!続きを楽しみにしてもらえるなんて感無量です…泣 これからも頑張りますので、よろしくお願いします^^ (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - リサさん» 嬉しい感想をありがとうございます!続きも頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします! (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏海 | 作成日時:2019年5月10日 23時