じゃんぷはお医者さん

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有岡サイド


さっきは座薬なんて大丈夫かな…なんて思ってたけど。

さすが、いのちゃん！

伊「背もたれの方に横向きになれる？…うん、そうそう。」

あの山田がイヤイヤ言わずに、言うこと聞いてるよ…

でも、やっぱり不安なのかな？
手が震えてる気がする。

「山田、大丈夫？」

山「ん…だいちゃん、手…」

「手？…あぁ、手繋いどこうな。」

山田の頭の上にしゃがんで手を伸ばすと、ギュッと両手で握られる。

緊張かな。こんなに体が熱いのに手が冷たい。

裕翔は念の為に腰から下を抑えてるから、一番近くで声を掛けられるのは俺しかいない。

「すぐ終わっちゃうから大丈夫だよ。だからふぅーって息吐いてよっか。」

山「ん…」

小さく頷いた山田は、一生懸命に息を吐く。

力が抜けてきたころを見計らって、いのちゃんがタオルをめくる。

伊「ちょっと気持ち悪いの我慢してね。」

スッと座薬が入っていくのが見えた。

山「んっ…っ、ん〜っ！いたいっ！泣」

伊「ごめんね、すぐだから大ちゃんみたいにフーって息吐いて力抜いごらん。」

突如いのちゃんからパスがきて、とりあえずフーっと息を吐いてみせる。

山「フゥ…フゥーっ…ふぇっ…泣」

山田が息を吐くと同時にいのちゃんの指もお尻の中に入っていった。

それが気持ち悪かったのか、我慢していた山田が身を捩って泣き始めた。

伊「うん、上手に出来てるよ。」

中々指を抜かないいのちゃん。
一方で、山田のイヤイヤは激しくなっていく。

山「ふぇぇ…やだぁ、はなしてっ、ﾋｯｸ、ﾋｯｸ…いたぁい〜泣」

裕翔がちょっと大変そう。

俺もそのうち手も振り解かれそうだから、強めに握り返した。

伊「はい、入ったよ〜。良く出来ました。」

いのちゃんがパチパチと手袋を外し、裕翔と二人でズボンと下着を履かせている。

俺はこのわんわん泣いてる子慰めますか。笑

有「やまだ、もう泣かない！嫌なこと終わったでしょ？」

山「ｸﾞｽﾞ…ん、ﾋｯｸ、おわった…けどまだ気持ち悪いの！泣」

有「そっかー。やだね。でも、そろそろ分かんなくなってきたんじゃない？」

山「ｸﾞｽﾞ…あ、だいじょぶかも…」

有「だろ？」

中「ははっ、よかったね〜、やま。」

俺らが笑うと、山田にも笑顔が戻ってきた。

伊「はいはい、みんな出る準備しててよー。あ、山田はまだ動くのダメだからね？」

山「はぁい。」


その後…
熱も下がってその日は無事に仕事をクリア！

次の日に熱がぶり返したのはまた別の話。笑

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